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「動労西日本」(本部情報)No.33

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http://dl.dropbox.com/u/20014389/honbujoho33.pdf

「動労西日本」(本部情報)No.33 2011.3.8発行

団交決裂! 3・13ストライキへ!
(拠点=広島・五日市駅)

チュニジア・エジプトの青年労働者の闘いに続こう!
11春闘勝利!山田「雇い止め」解雇撤回!

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動労西日本春闘総行動
3月13日(日)
岡山総行動
13:00 街頭宣伝(JR岡山駅東口ビッグカメラ前)
13:30 デモ行進(岡山駅東西通路~JR岡山支社)
14:30 集会(きらめきプラザ・旧国立病院)
広島総行動
13:00~14:30 街頭宣伝(JR広島支社前)
17:30 JR五日市駅北口集合~デモ出発
18:30~スト突入集会(JR五日市駅北口)
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 3月8日、JR西日本と「申1号」に基づく、春闘団交を開催した。組合側の切実な要求に対する回答は、まったく不誠実極まりないものであり、交渉は決裂した。
 動労西日本は、3月13日ストライキに起ちあがります。
 世界では、大恐慌のもとで青年労働者を先頭とする、労働者階級の根底的な決起が始まっている。もうこの流れは止められない。チュニジア蜂起ーエジプト革命、さらに全中東、全世界に広がる労働者の闘いは、資本家どもを震えあがらせている。また、労働者の怒りを体制内に封じ込めてきた勢力をぐらぐらに揺さぶっている。
 日本のマスコミなどは、チュニジアやエジプトの青年労働者の決起を「ネット革命」などと切りちじめて報道している。だが、ネットが革命を起こしたのではない。新自由主義と大恐慌のもとで、同じ怒り、同じ悔しさ、同じ悲しみ、同じ苦悩を青年労働者が持ち、決して現実に絶望せず、仲間をつくり、組織をつくり、「4月6日運動」のような闘う労働運動、労働組合を作り出す闘いを不屈に続けてきたのだ。

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独裁者=ムバラクを倒したエジプトの労働者(2月11日、カイロ・タハリール広場)

 チュニジア蜂起ーエジプト革命の衝撃は世界を駆け巡り、世界帝国主義の本丸・アメリカで、ベトナム反戦闘争以来最大という労働者の決起が始まっている。ウィスコンシン州で公務員労働者・民間労働者・学生が一体となって、公務員労組から団体交渉権を奪い、賃下げと大リストラを進める反動州知事との闘いに起ちあがり、州議会占拠闘争を闘っている。
 そして日本でも青年労働者の闘いが始まっている。エジプト革命の最中、JR東日本で一人の動労千葉の青年労働者が「労働者は会社の将棋の駒ではない」とストライキに起ちあがった。そして、動労千葉は全組合員が彼の強制配転阻止のストライキを闘った。JRは各社とも、会社とその手先となった御用組合が、まさに「エジプトのように」労働者を監視・管理し、支配してきた。だが、今や労働者の怒りは、独裁体制を打ち破ってあふれだそうとしている。今こそ、JRの職場を「タハリール広場」にしよう。

11春闘勝利!山田「雇い止め」解雇撤回!3・13動労西日本春闘総行動へ!

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1人の青年労働者の強制配転阻止に、ストライキで闘う動労千葉(2月1日、千葉運転区前)

ストライキ宣言
執行委員長  大江照己
 
 すべての皆さん。
 私たち国鉄西日本動力車労働組合は、JR西日本の利益優先の経営施策による安全無視の態度を反省しようとしないことに危機感を抱いて、3月13日、五日市駅においてストライキを行使します。
 2005年4月に起きた尼崎列車脱線事故を契機として、JR西日本は「安全に対しての見直しをします」と大風呂敷を広げたものの、まったく絵空事というほかはないという結果しか確認できません。日々の鉄道事故がそのことを実証しています。
 2008年11月、呉線の踏切において、しゃ断機が降下する前に列車が通過するという重大な事故を、会社幹部を含めて隠蔽(いんぺい)していたことが明らかになりました。部外からの報告を受けながら、事故として取り上げれば業務が輻輳(ふくそう)して作業が増えるから無視しようという判断をしたのは、現場で汗して働く社員ではなく、涼しい顔をして机のパソコンを操作して管理する立場の上司でした。安全という鉄道の基本思想が頭から欠落しているとしかいえない重大な事態です。
 また一方では、所属労働組合による会社の不当労働行為は、いまだに解決されないどころか、労務管理の締め付けの材料として強化されている現実が明らかになっています。会社に対して煙たい存在である労働組合の活動家は、実力を無視した配置転換を継続した社員運用をするばかりでなく、昇進昇格の網から振るい落とされています。組合の活動家の中にこそ強いリーダーシップを持っている経験豊かな社員が、会社の自己保身によって埋没されているのです。
 非正規の労働契約を強いられている「契約社員」においては、会社に忠誠を示すバロメーターとして労働組合の差別化が顕著で、御用組合でなければ社員採用は非現実的となり、正当な闘う労働組合に加入すれば、数回の遅刻という些細な勤務成績をもって契約期間満了を待たずして雇い止め(解雇)を、岡山駅では強行しています。まったく許すことのできない、社会通念上認められない攻撃をしてきています。
 こんなことが現実のJR職場で嵐のごとく展開されていることを、私たちは労働組合として黙って見過ごすことはできないとして、2011年春闘に起ち上がり、ストライキという緊急手段をもって、JRの利用者・市民・学生に訴えているのです。
 みなさんの利用している駅は安全ですか?
 駅という鉄道の設備は、列車の運行を管理している極めて重要な鉄道の拠点であります。しかし、今JR会社は駅の体制を見直しにかかっています。つまり駅の社員は『切符の販売員』という位置づけとして非正規の契約社員化を導入し、列車の知識のない若いアルバイト的な社員を配置することで辻褄を合わせようとしているのです。こんなことで事故でも起きたら、駅の社員がパニック状態になり、利用者などの対応は不可能です。
 利用者の皆さん、市民・学生の皆さん。私たち動労西日本は、JR西日本の経営方針を正しく問い正す正当な労働組合です。山陽本線で「尼崎事故」の二の舞を起こさない取り組みを真剣に取り組み、会社と交渉しストライキに決起します。ご理解とご協力を心からお願いします。
 契約社員の雇い止め・解雇絶対反対!業務の全面外注化を阻止しよう!

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国鉄闘争全国運動が呼びかけた「1047名解雇撤回2・16集会」が2月16日、東京・すみだ産業会館で開催された。会場を埋めつくす820人の結集で感動的な成功をかちとった。
       
副委員長  山田和広

 国鉄分割民営化によって、1047名の労働者が解雇されてから24年間、あらゆる産業で、民営化・規制緩和・外注化(アウトソーシング)の攻撃が吹き荒れ、私たちの団結である労働組合が破壊されてきました。政府・資本は全てを自由競争に叩き込み、教育や医療・福祉までも金もうけの道具にして、私たちが本当に生きていけない社会が作り出されてきました。
 しかし、非正規雇用化・外注化の出発点となった国鉄分割民営化に対し、国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)を先頭に、闘う労働者は解雇撤回を掲げて闘い続けています。動労千葉は、JR東日本が鉄道車両の検査修繕部門(検修)を全面的に外注化する攻撃に対し、ストライキによって阻止し続けています。
 また、ストライキの過程で、JR東日本の青年労働者が動労千葉に加入しともに闘うという決起が始まっています。さらに、今年1月19日には、動労千葉の青年労働者が、運転士から駅へ強制配転させられるという攻撃に対し、ストライキに決起しています。
 JR西日本においても、駅や保線をはじめ、どんどん外注化が進み、労働者の半数以上が非正規雇用社員に置き換えられています。低賃金で、いつ解雇されるか分からない極限的な条件のもと、職場内で労働者が競争させられ団結が破壊されています。その結果安全が崩壊し、2005年の尼崎事故や昨年の山陽新幹線事故などが発生しています。今こそ、現場で働く私たちが声をあげるときです。
 政府・資本は、日本労働運動の闘う基軸となってきた国鉄1047名解雇撤回闘争を解体しようと、昨年4月9日に政治和解という攻撃をかけてきました。この中身は、解雇を撤回せず、現職復帰もさせず、政府がわずかなお金を出し、謝罪もしないというもの。さらに、闘う動労千葉を、最初から排除するという攻撃です。
 この国鉄闘争を終結させようとする攻撃に対して、動労千葉を先頭にして「国鉄闘争の火を消すな」の呼びかけのもと、昨年6月13日に国鉄闘争全国運動が開始されました。日本の労働運動全体を弱体化しようという政府・資本に対して、労働者の闘いが進んでいます。
 JR貨物では、JR7社の中で最も業務の外注化が激しく進められているのに、さらに要員削減や列車本数の削減をするよう政府が圧力をかけています。現場の労働者に、定期昇給の凍結をはじめとする、血のにじむような犠牲を強制すると言っています。その始まりとして、JR貨物新小岩派出の廃止攻撃がかけられています。これは、職場そのものの廃止というとんでもない攻撃です。偽装倒産ではないか。これに対し動労千葉は、拠点職場を奪うな!新小岩派出廃止絶対反対を掲げて、闘いに立ちあがっています。
 検修外注化阻止の闘いと国鉄1047名解雇撤回の全国運動の前進は、産業の違いをこえ、今の社会に怒りを持つすべての労働者を獲得する闘いの原動力になっています。国鉄闘争全国運動をすべての職場・地域に広げ、団結しよう!ストライキで闘おう!
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by doro-nishi | 2011-03-08 13:00 | 本部情報 | Trackback | Comments(0)