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本部情報37号

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http://dl.dropbox.com/u/20014389/honbujoho37.pdf

本部情報№37  2011年04月30日

JR尼崎事故6周年弾劾!
事故の責任はJR西日本にある!労働者に一切責任はない!
JR体制打倒へ350人が事故現場へデモ!

 吹き荒れる風雨を突き破って、4月23日(土)、JR尼崎駅北口広場に全国から350人の労働者・学生が結集し、尼崎事故弾劾の現地闘争が闘われた。
2005年4月25日のJR西日本・尼崎事故から6年目の今年の闘争は、動労千葉と国鉄全国運動・関西準備会の呼びかけで開かれ、東日本大震災情勢に立ち向かう新たな国鉄決戦を宣言する集会となった。7波のストライキで2年連続、外注化を阻止した動労千葉の闘いを受け継ぎ、JR体制を打倒し、国鉄分割・民営化との闘いに決着をつける新たな出発点を築いた。(うらへつづく)
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5・1メーデー 青年労働者に訴える    副委員長 山田和広

 今年のメーデーは、大失業と原発事故という時代の中で闘われます。私たちは、今こそ生き抜くために団結して闘おうと訴えます。闘う労働組合をよみがえらせて団結しよう!

 連合は、3月11日に発生した東日本大震災を口実に、メーデーを自粛しました。本当に労働者が大変なときに、いっさい闘わない組合なんてありえません。

 今、青年労働者が震災を口実に、すさまじい勢いで解雇されています。運良く仕事にありつけたとしても非正規雇用しかない。しかも、福島第一原発事故による放射能で水・土・空気が汚染され、食べることも飲むこともままならない。黙っていては、本当に殺されてしまいます。

 そもそも原発は、電力会社の下請けの非正規雇用労働者に大量被ばくを強制することによってしか成り立たない、資本家のぼろもうけのためだけにあるのです。政府は、原発がなくなれば電気が足りなくなるとか言っていますが、電気のためといって、被ばく労働を許していいのか!資本家のカネもうけのためだけに、人類を滅亡へ追い込む原発を動かしていいのか!これ以上原発の存在自体許すわけにはいきません。

 原発は、労働者が労働組合で団結して闘えば、廃炉まで何年かかろうと必ずとめることができます。かつて、山口県豊浦郡豊北町(現下関市)に原発が建設されようとしたときに、電産中国という中国電力の労働組合が団結し、地元の人も巻き込んで闘い、建設を中止させました。労働者が本気で団結すれば、原発を廃止することはできます。

 全原発の即時停止・廃止!上関原発建設阻止!震災を口実にした解雇を許すな!岡山・広島で、そして全国で、反失業・反原発の声をあげよう!ともに闘おう!
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(おもてからつづき)

 冒頭、田中康宏動労千葉委員長が主催者としてあいさつし、「尼崎事故も福島第一原発事故も民営化が引き起こした。24年前の国鉄分割・民営化に絶対にこだわって闘い続ける決意を新たにしよう」「労働組合が闘わなければいけない時に闘わなかった結果が尼崎事故、福島原発事故だ。これに対する回答は、闘う労働組合を絶対によみがえらせるという一点に尽きる」「全国で数百万の労働者が解雇され、大失業時代が到来している。資本と政府と官僚、御用学者、マスコミが一緒になって原発は安全だとうそをついてきた支配の構造に対しても、闘いを準備しなければならない。今日を出発点に、本物の労働組合をつくり出そう」と力を込めて訴えた。

 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の武谷新吾執行委員が、「今春闘は、昨年のストライキに対するゼネコンの巻き返しを跳ね返し、大きな成果をかちとった。闘いなくして成果なし、闘いをやめなければ必ず勝つ。国鉄闘争も今がチャンスだ。闘う労組の全国ネットがさらに広がっている。原発問題と国鉄闘争を今年中に解決するという勢いで、ともに闘っていきたい」と連帯のあいさつを行った。

 基調報告に立った国労近畿地本兵庫保線分会の富田益行さんは、「尼崎事故も大津波災害も原発事故もすべて国家と資本の犯罪だ!」と弾劾し、「事故責任を高見運転士に押しつけ、分割・民営化の矛盾を青年労働者に押しつけるJR体制に反合理化・運転保安闘争で反撃し、青年労働者の決起をつくり出そう」と闘いの方針を打ち出した。

 被災地から国労郡山工場支部の橋本光一さんが発言し、「福島では今この時も災害が拡大している。この社会を打ち倒して新しい社会をつくるしかない。安全無視のJR外注化を阻止し、日本中の全原発の廃止・廃炉を目指して闘っていく」と鮮明な闘う決意を明らかにした。

 続いて国鉄労働者が次々と発言。動労千葉争議団の高石正博さん、国労秋田闘争団の小玉忠憲さん、国労小倉闘争団の羽廣憲さんが発言し、羽廣さんは「国労を闘う組合に変え、分割・民営化に決着をつけてJR体制を打倒する」と断言。さらに、動労水戸、動労西日本、国労米子、国労新潟、国労東京の労働者が、青年労働者を組織し労働運動をつくり変える決意を明らかにした。特に国労米子・後藤車両所分会の鷲見貢さんは、4月7日に後藤車両所で起きた1人の労働者がクレーンにはさまれ圧死した労災事故を徹底的に弾劾、「『事故と弁当は自分持ち』などということは絶対に許さない」と戦闘宣言を発した。
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(動労西日本からは大江委員長が8・6ヒロシマ大行動に向け力強いアピール)

 
 動労西日本副委員長のカンパアピール、八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長、スタンダード・バキューム石油自主労組の上村敏行執行委員、そして地元兵庫の自治体労働者が次々と決意表明。さらに青年労働者を代表して大阪市職の赤田由行さん、学生からは富山小太郎さんが熱く闘いの決意を語った。

 集会のまとめを提起した全国金属機械・港合同の中村吉政副委員長は、「困難な中で闘い続ける国鉄、動労千葉の闘いがある限り、私たちは必ず勝利する。昨年4月に一定の結論を出した闘争団も、この3月、雇用の行動を中断した。闘いは運動があってこそ成果が上がる。今こそ自分たちの足元、職場、地域から労働組合の旗を掲げ、原発反対、JRに謝罪させる闘いを展開しよう。関西からも6月5日の集会に多数の参加をかちとり、1047名解雇撤回の運動を大きくつくりあげよう。今すぐ原発を止める闘い、被災地労働者と連帯する闘いを必ずや勝利させよう」と訴えた。
 
 集会後、直ちに国鉄労働者を先頭にデモに出発。激しく降り続く雨を突き破り、デモ隊は尼崎事故の現場に向けて意気高くデモをやり抜いた。

 3・11大震災情勢下で闘われた今年の尼崎闘争は、国鉄闘争全国運動6・5大集会の歴史的成功に向かう決定的な出発点となった。
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(集会参加者全員で団結ガンバロー!)
by doro-nishi | 2011-04-30 21:43 | 本部情報 | Trackback | Comments(0)