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本部情報57号

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http://dl.dropbox.com/u/20014389/honbujyoho57.pdf

本部情報57号 2012年6月6日発行

「ビラまき処分」は不当労働行為
~中労委命令~
解雇撤回・契約社員制度撤廃まで闘うぞ!


 中央労働委員会は、5月24日、命令書を交付した。動労西日本が、JR西日本の不当労働行為として、救済を求めていた、①ビラまき処分②遅刻重処分③雇い止め解雇のうち、①ビラまき処分は不当労働行為と認定して、次のような謝罪文の手交を命じた。
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国鉄西日本動力車労働組合
 執行委員長 大江 照己 殿

     西日本旅客鉄道株式会社
     代表取締役社長 真鍋 精志 印

 当社が、貴組合所属の山田和広氏に対して、 平成21年11月5日付けで訓告に付したことは、中央労働委員会において、労働組合法第7条第1号に該当する不当労働行為であると認定されました。今後このような行為を繰り返さないように留意します。
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 JR西日本はこの命令を直ちに履行せよ!
 しかし、ビラまき処分が不当労働行為なのに、それを理由としてなされた「雇い止め解雇」がなぜ正当なのか?矛盾だらけの中労委命令だ。ビラまき処分が、契約社員である山田副委員長の契約更新に、不利に影響することは、中労委命令でも認めている。
 動労西日本は、山田副委員長の「雇い止め解雇」撤回・契約社員制度撤廃を求め、最後まで闘うものである。

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(動労西日本・連絡先)

本部書記局:広島市東区光町1-7-15-208/携帯(090)7371-3107[野口照生]
       メール:dwh-west1715208@docomo.ne.jp
 
岡山連絡所:岡山市北区岩田町6-11/携帯(090)1325-0414[山田和広]
       メール:doro-nishi@ezweb.ne.jp/  
       ブログ=http://doronishi.exblog.jp/

近畿連絡所:大阪市西成区山王1-1-10-807/携帯 (090) 8120-9007[樫村厚]
       メール:fc.barca@ezweb.ne.jp

動労千葉=http://www.doro-chiba.org/

動労千葉を支援する会=http://www.geocities.jp/dorosien28/


怒り新たに決意 動労西日本副委員長 山田和広

 今回、中央労働委員会から、「組合のビラ配布に対し、JR西日本が処分したことは、不当労働行為である」との命令が出された。当然である。JR西日本は中央労働委員会の命令にただちにしたがえ!真鍋社長は謝罪文をきちんと出せ!

 しかし、解雇撤回については棄却された。絶対に許すわけにはいかない。あらためて、契約社員制度=非正規職撤廃!解雇撤回まで闘うことを宣言する。JR西日本の処分攻撃は労働組合つぶしそのものであり、青年の怒りを抑えたいという、JR資本の追いつめられた姿そのものだ。組織拡大、青年労働者の決起で決着をつける。

 なんで職場内でビラを配るのが問題になるのか? それは、ビラの中身もさることながら、職場で青年労働者が団結を拡大し、契約社員制度撤廃の声をあげるのを、JR西日本がおそれたからである。

 職場の青年のほとんどが契約社員。そしてみんな、「5年間まじめに勤務すれば正社員になれる」「最初は非正規だけど、正社員登用制度があるから」と期待を持っている。そうした青年労働者のささやかな夢・希望・未来を、一瞬にして奪うのが契約社員制度だ。5年間もJR西日本のために、正社員と同様にがんばってきた仲間を、ようしゃなく使い捨てていく。そして、別の青年労働者を大量に雇う。こんなことを、青年労働者は黙って見ているなんてことはありえない!解雇されて、どうやって生きろというのか。期間雇用で賃金が低い、使い捨てにされるのでは、将来設計も立てられないし、結婚もできない。ましてや子どもを産んで育てるなんて、親とかの協力なしにはできない。

 さて、この4~5年で、保線・電気・信号・設備など業務の外注化が進んだ結果、ATS故障など列車運行トラブルが激発している。

 5月9日の早朝には、自動列車停止装置(ATS)の誤作動で、広島県内の山陽本線・呉線・可部線で、列車がまったく動かなくなるという事故があった。この事故の責任はすべてJR西日本にあるが、ネズミがケーブルをかじったからだと動物のせいにしている。そんなことは別に問題ではない。問題は、JR西日本が全部機械任せにして、安全のための要員を減らしたことにある。

 ちなみに呉線では、1970年から全区間で列車集中制御装置(CTC)が導入されている。JR西日本は、ATSやCTCがあるから安全だと大々的に言ってきたが、とんでもない大ウソだったのだ。JR西日本は、在来線が運休しても、新幹線で稼ぐことができればいいという考えなのだろう。そして、無人になった機械(自動改札機や自動券売機)だけの駅で、年配の利用者が困っていてもどうだっていいというのが、JR西日本の正体だ。本当に腐りきっている。

 さらに、社長が佐々木から真鍋に変わり、尼崎事故以前の状態に戻すことを宣言している。「稼ぐ」を優先にした施策をどんどんやろうとしているのだ。本当に何人の仲間を殺せば気がすむのか(怒)。JR西日本がやろうとしていることは、東京電力や政府がやろうとしている、原発再稼働と本質的にはなんら変わりない。「稼ぐ」ことさえできれば、労働者が多かれ少なかれ死んでもかまわないという資本家たちから、職場を奪い返さなければならないときがきている。契約社員制度撤廃!解雇撤回!ともに闘おう!

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動労西日本に入って闘おう!
by doro-nishi | 2012-06-06 22:00 | 本部情報 | Trackback | Comments(0)