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本部情報 No.281、号外(2022年10月26日/10・10三次集会・デモ報告号)を配布

 去る10月31日にJR山陽本線 五日市駅北口、続いて11月2日にJR西日本 中国統括本部(中統)・広島支社前で、本部情報 10/26号外と本部情報No.281を配布しました。五日市駅と中統前では通常以上に多くの本部情報を配布することができました。
 あらためて、JR芸備線・在来線4割廃止と10.1中統発足の大合理化への関心の高さ・怒りを知ることができました。

【本部情報 号外 22/ 10 / 26 付】

以下のリンクからダウンロードできます。

国交省検討会路線―戦争国家化を許すな
JR芸備線・在来線の4割廃線反対!
「芸備線廃止反対!」の声がとどろく
廃止反対三次集会・デモに150人が結集

 国交省が7月25日に発表した提言は、すでに既成事実として進められている廃線化を国家施策として制度化し、全面的に推し進めようとする政策です。
 しかもJR西日本は、10月5日、21年度の輸送密度を公表しました。4月に発表した19年度のものに比しても8路線10区間で利用者がさらに減少しています。 国交省の目安(「輸送密度1千人未満」)をも無視して「輸送密度2千人未満」の線区が赤字であると発表したのです。「JR東西の首脳同士が水面下で会談し足並みをそろえた」(読売新聞)と報道しているように、JRは国交省の基準すら無視して廃線化にむけて突き進んでいます。

JR全体の57%の輸送密度が廃線基準以下
 1987年の国鉄分割・民営化時には輸送密度4千人未満の3157km・83線区に及ぶローカル線が切り捨てられました。この枠組みによれば、民営化後のJR各社には廃線にしなければならない路線は存在しないはずでした。しかし、今ではJR全体の57%が廃線基準以下になっています。
 これは鉄道だけではなくバス路線、小中高等学校、雇用の場、地域の商店街等々、生きていく上で必要な生活基盤が破壊され続けてきたことを示しています。 自治体の関係では全国で約半数の896自治体が「消滅の危機」に陥っていると言われているのです。これが全てを競争原理に突き落としてきた新自由主義-民営化政策の行き着いた現実です。
 35年前、当時の中曽根元首相(故人)は「21世紀に生き残るための国家改造計画」「国鉄改革」と称して国鉄分割・民営化を強行しました。しかし、それが今また、国交省やJRは民営化が全面的に破たんした現実の中でボロボロになりながら原点である国家大改造攻撃に踏み出してきました。地方が”焼け野原”になろうが鉄道を切り捨て、医療や社会保障制度、教育を破壊し、さらには軍事国家化・大軍拡に向けて防衛費の2倍化-「10兆円」を確保しようとしています。「国力」を安全保障に集中するという国家改造攻撃です。
 こうした攻撃に対して、動労西日本は、廃線化が狙われている芸備線の地元・広島の三次市から反撃の声をあげました。10月10日、私たちの呼びかけにより「芸備線廃止反対!在来線4割廃止を許すな!国交省検討会路線・国家改造-戦争国家化反対!10・10三次現地集会・デモ」が、みよしまちづくりセンターにおいて開催されました。地元の市民や労組など150名が参加し、集会・デモを行ったのです。
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集会であいさつを行う大江照己委員長
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広島テレビの取材を受ける大江照己動労西日本委員長
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「地域の鉄道を守り抜くことは労働組合の課題」
 集会では、呼びかけ労組を代表して動労西日本・大江照己委員長があいさつに立ち、「ローカル線廃止は、国家による戦争国家化にむけた改造攻撃だ。沿線住民が土地や労力を提供してきた鉄道を簡単に廃止していいのでしょうか。地域の鉄道を守り抜くことはJR労働者と労働組合の課題です。あらゆる手段を尽くして芸備線廃止反対の闘いをつくろう」と訴えました。
 基調報告では、第2次世界大戦の時には「不要不急線」として軍事輸送に使える路線以外は全て撤去されたこと、現在の改憲・戦争情勢とローカル線廃線攻撃が一体の攻撃であることを訴え、地域とともに闘いぬくことを確認しました。
 その後、特別報告として動労千葉から川崎昌浩執行委員が千葉における内房と地域を守る会、外房線と地域を守る会など地域における運動の状況を報告し、当面、久留里線の廃線化阻止に向けた地域集会を12月4日に行うこと等を提起しました。
 集会後は、JR三次駅までのデモ行進を行い、沿道の多くの人々から手を振っての激励がありました。「芸備線廃止反対!」「地方の破壊を許さないぞ!」「戦争のための国家改造反対!」の声が市内に響き渡りました。
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【本部情報No.281】

以下のリンクからダウンロードできます。
https://www.dropbox.com/s/nlq53h3ahw31l44/honbujyoho281.pdf?dl=0

10・1中統発足強行弾劾!組織大改編絶反対!
首切り・雇止め―大合理化を許すな


鉄道廃線と職場の合理化は表裏一体
 JR西日本が8月1日に公表した「地方機関等におけるスタッフ部門の組織改正について」に基づいて、10月1日、組織改編が強行されました。
 中国地方では、広島に中国統括本部(中統)が発足し、近畿統括本部においても福知山支社・和歌山支社などで大きな組織改編が実施されたのです。
 JR西日本はじめ、JR各社が推進している在来線4割廃線化の攻撃と今回の組織改編は一体のものです。 JRは「鉄道事業の見直し」という名目で、鉄道廃線化を進めて会社改編・関連企業再編、業務融合・ワンマン化・自動化によって大幅な人員削減、雇用破壊を行おうとしています。国鉄分割・民営化に匹敵する大リストラだという声も上がっています。
 日本を戦争する国に改変しようとする政府・国交省検討会路線の下、この攻撃の先頭に立つJR資本に対して、動労西日本は、現場労働者の闘う団結を取り戻し労働組合をよみがえらせて、真っ向から闘います。
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動労西日本は中統が置かれた広島支社前で抗議のビラ配布を行った【9月30日】

中統設置は大リストの始まりだ
 今回の10・1組織大改編は、JR西日本・グループ会社での大幅な人員削減と配置転換、転籍、自主退職を加速させるものであり、JR東日本の4000人削減と同様に「1000人規模」の雇用破壊です。動労西日本は、労働組合として、断じて容認することはできません。 JR西日本は、組織大改編をただちに中止すべきです。さらにこの大改編が、JR西日本の関連会社での「玉突き解雇・雇止め」に発展することは火を見るよりも明らかです。
 JR西日本は、どのような計画でこの施策を進めているのかを労働者・労働組合に明示するべきです。とくに人員削減の実態については、全容が明らかになっておらず、すでに実施されている中で、さまざまな不安や怒りが現場で噴出しています。駅職場では、JR西日本からグループ会社・中国交通サービスへの業務移管の準備が始まっており、中国交通サービスの社員が配置されています。
このような「業務融合」により余剰人員が生じて、配置転換や転籍が問題になってきています。今、従来の職場での連携も意思疎通も解体され、安全の問題さえ起こりかねない状況なのです。

JR西日本は直ちに団交に応じろ
 組織大改編はすでに10月1日付で実施され、マスコミ等でも大々的に報道されています。しかし、現場労働者・組合員の労働条件等に関して組合への交渉・提案・通知等は今だになされていません。会社は、経営側の組合であるJR連合(西労組)幹部との協議で、この施策を強行したのです。これは組合軽視・組合差別であり、闘う組合つぶしであると断じざるをえません。
 またJR西日本は、組合がこの間、提出した中統設置・雇用問題に関する『要求書』(8月29日付)、サブキャリア制度等の導入に関する『要求書』(9月2日付)に対しても回答していません。
 サブキャリア制度は、副業を奨励することによって、労働者を本来の業務から引きはがし「キャリア」を高めるという形で、働く仲間を自主退職へと導くものであり、退職強要そのものです。労働者にとっては、単に個人のスキルアップの問題ではなく、競争によって団結を破壊され、分断されることで、会社の施策を強要される事態を引き起こすものです。組合は支部のある広島支社、福知山支社、岡山支社について詳細を提示することを要求しています。JR西日本は、組合にすみやかに回答し、団体交渉(団交)に応じるべきです。組合はJR西日本の組合つぶしを許しません。

【動労西日本の要求】
  (1)JR西日本は、10・1組織大改編を直ちに中止せよ!
  JR西日本・本体と関連会社の組織改編の全容を組合に提示せよ!
  (2)動労西日本は、JR在来線-芸備線の廃線化に絶対反対である。
  JR西日本はJR芸備線廃止をやめよ!廃線化計画を沿線自治体だけでなく
  職場の仲間や沿線住民・利用者に明らかにせよ!

JR芸備線廃止絶対反対!
 本年2月に国土交通省が「鉄道事業者と地域の協働による地域モビリティの刷新に関する検討会」(有識者会議)を立ち上げました。去る7月25日には、JR在来線の存廃について、沿線自治体とJR西日本が協議会を持つこと等が、早くも提言されています。
 この提言に先立ち4月にJR西日本は、赤字ローカル線の収支状況を発表して、企業として赤字線区の存続はできないと長谷川一明社長が公言しました。
 路線の廃止は、JR西日本とグループ会社の労働者にとって重要な雇用問題です。重大な労働条件等の変更を伴うものであり、組合として見過ごす事はできません。
 動労西日本は、「赤字線区」と称して輸送密度の低い路線を選択して廃止することに絶対反対です。JR芸備線廃線化の現状と今後の施策について、組合に明示することを求めます。

10・10三次行動が大成功!
 動労西日本は、JR西日本に対して、以上の内容の要求書を提出しました。会社は廃線に関しても団体交渉を、ただちに開催すべきです。JR西日本は、不当な組合差別・闘う労組つぶしをやめろ!
 動労西日本は、去る10月10日、三次市内で「芸備線廃止絶対反対!」の集会・デモを開催しました。
 全国から150名の労働者・学生・市民が結集して大成功しました。私たちは芸備線廃線化を許さず、全国の在来線廃止反対で闘う仲間と共に、戦争にすべてを集中する国交省検討会路線を打ち砕き、戦争国家化を阻む決意です。全ての仲間は、11・6全国労働者総決起集会(東京・日比谷野音)に集まろう。
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三次駅前へ向かってデモ行進を行った(10月10日)

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【インフォメーション】

 労働者の団結した力で新自由主義を終わらせよう!
 戦争・大軍拡・改憲を止めよう! 闘う労働運動を甦らせよう!
   11・6全国労働者総決起集会
  とき  11月6日(日)正午
 ところ 東京・日比谷野外音楽堂(東京都千代田区日比谷公園1―5)
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by doro-nishi | 2022-11-03 23:06 | 本部情報 | Trackback | Comments(0)