2010年 07月 09日
組合本部情報第18号
http://groups.yahoo.co.jp/group/doro-nishi/files/honbujoho18.pdf
動労西日本(本部情報)No.18
'10.07.08発行
国鉄1047名解雇撤回!山田副委員長の雇い止め解雇撤回!JR西日本の不当労働行為弾劾!山田副委員長が怒りの証言を行う!
6月30日、岡山県労働委員会において、第2回審問が開かれ、山田副委員長が証言を行った。組合員全員の参加をはじめ、岡山県内から多くの闘う仲間が傍聴にかけつけた。組合活動を理由に、5年間という契約期間満了を待たずしての解雇を許さない!JR西日本側の弁護士は、1047名和解問題についての各労組(JR連合・JR総連・国労・動労千葉)の見解を証拠として労働委員会に提出してきた。こんなものを出すことは、会社が組合活動に干渉する不当労働行為そのものであり徹底的に弾劾した。
山田副委員長の意見陳述
2009年1月動労西日本に加入し春闘を闘う!
春闘要求として、契約社員制度についてと運転保安に関すること、そして個別職場についての要求を出した。とりわけ、契約社員についてと個別職場の岡山駅についての要求は、私が同僚に聞いた意見だ。「契約社員でも、せめて支社管内の職務乗車証が欲しい。」とか、「契約社員で5年間勤めたら、希望者は自動的に正社員にすべきだ。」といった声。「作業ダイヤの中にある10分間休憩なんて休憩にならない。トイレに行って帰ってくるだけで、休憩時間が終わってしまう。」という女性社員の悲痛な声もあった。
そして、2009年3月6日、団体交渉に臨んだが決裂した。2波のストライキを決行した。第1波ストライキは、2009年3月14日、岡山駅で「契約社員の正社員化」を掲げて闘った。第2波ストライキは、2009年3月18日、五日市駅で「駅の運転保安確立・フロントサービス調査廃止」を掲げて闘った。
ストライキの後、全世界の労働者と連帯し、非正規職撤廃・国鉄1047名解雇撤回を勝ち取るべく、さまざまな行動を開始した。動労西日本の方針は、反合理化・運転保安確立の路線をもって組織を拡大することであった。職場でのビラ配布は組織拡大の一環として取り組んだ。特に青年労働者、契約社員を中心に配布した。休憩時間中に相手の同意を得たうえで、封筒に入れて手渡した。岡山駅で働く全ての労働者にも渡したい思いから、勤務時間外で時間が合えば、JR社員だけでなく、メンテック社員や売店で働く仲間、また派遣会社からアルバイトで働きにきていた労働者にも配布した。
不当処分を弾劾する!
2009年11月5日に訓告処分が出された。これは会社施設内で組合のビラを配布したからというものであった。就業規則違反だという。労働組合活動が処分されたのだ!許しがたい!しかも、ビラの内容にも触れている。国鉄1047名解雇撤回を掲げた集会の案内が、他労組の組合員に精神的な影響を与えたとか。また、大山副駅長に駅長事務室へ呼ばれ、こちらが配布したビラを見せながら、「こういうビラをもらったという話をある社員から聞きました。組合活動をしてはいけない。」と言われた。休憩時間に相手の同意を得た上で渡しているのを、現場を確認せずにおいて、よくそんなことが言えたものだ。
さらに、2009年12月28日には戒告処分が出された。これは2009年10月2日の15分の遅刻に対するものだ。雨天で通勤手段のバスが遅れていつもの倍以上の時間がかかったというのに、一切理由も聞き入れず戒告とは!いい加減にしろということだ。過密な作業ダイヤによる勤務のため、精神的な疲れ・過労も重なっての遅刻だった。JR西日本から精神的圧力を感じた事象が4つある。
1つ目は、駅プランというJR西日本が企画した旅行商品を使っての社員旅行に参加させようというもの。契約社員の給料ではとても参加できない。しかしながら、この駅プラン旅行に参加して、社員の交流を深めようと言って、賃金の少ない契約社員から金をとり、参加させていた。これは一種の増収活動であり、本当に親睦を深めようというのであれば、JRが金を出すべきである。それに、契約社員の間では、駅プラン旅行に参加すると、正社員登用試験で有利になるといったうわさが流れていてつらかった。
2つ目は、尼崎事故の責任を現場労働者に押し付ける社員教育が行われていることだ。具体的には、朝礼において黙とう・安全憲章の唱和を強制させられる。安全憲章は覚えるまでいくどとなく試験があり、ムリやり覚えさせられた。さらに、尼崎事故現場への献花・吹田にある考動館での研修への参加を強制させられた。加害者意識をムリやり植え付けようとするやり方に、憤りを感じた。これはかなりのストレスとなった。
3つ目は、遅刻をしただけで、いきなり罵声を浴びせられることだ。「非常事態宣言が出ているときに何を考えとんじゃ!」「おまえは社長の言葉を分かっていない。」「こっちの管理責任が問われるんじゃ!」「ええかげんにせい!」「他の社員に迷惑をかけとるんじゃぞ。」など暴言の嵐だ。しまいには、就業規則にもない「反省文をかけ!」と言うありさまだ。これはまさにマスコミに暴露された日勤教育そのものではないか。そこまで言わなくても、遅刻をしてはいけないのは分かる。こんなにひどい仕打ちを受けて、仕事をやる気もなくなるし、本当に殺されるかもしれないと思うほどの恐怖だった。これは主に西川係長・瀬尾係長・本名助役といった管理職によって行われた。もうひとり半田助役がいたが、この人は「おまえはまた遅刻したんか。」とだけ言ってその場を離れ、責任逃れをしようとする非常に悪い態度だった。三宅駅長が「岡山駅は他の駅より遅刻が多い」と言っていたときがあった。だから何なのだ!労働者に責任はないぞ!人員削減による労働強化で、労働者を過労に追い込んだJR西日本が悪い!
4つ目は、フロントサービス調査だ。これは社員の接客態度を、外部企業に委託して覆面調査するというとんでもないものだ。誰が調査員か分からない上に、調査員の主観が少なからず入る。そういうわけで、調査員が常に気になって業務に集中できなくなり、職場の安全体制が破壊される。労働者同士が分断され、団結が阻害される。本当にJR西日本は社員を信用していないというのがよく分かった。人間不信にでもなりそうだった。
「雇い止め」解雇通告を弾劾する!
2・13全国国鉄集会で気運が高まるなか、直後にJR西日本は暴挙に打って出た。2010年2月19日、「勤務状況を勘案し」のひとことで、2010年3月31日をもって雇用契約を更新しないと通告してきた。つまり雇い止め=解雇だ。1枚の紙切れでもって、労働者をモノのように使い捨てる解雇を絶対許すわけにはいかない。
労働者は人間である以上、遅刻もするし失敗もする。それをフォローするのがJR西日本のやるべきことなのではないのか。また、岡山駅ほどのターミナル駅ともなると、急病人が発生するなどの緊急時がよくあることだ。現行の人数では緊急時に全く対応できない。要員を確保し、どんな時でも駅の利用者に対応できるようにせよ。やれ処分だ解雇だとわめくのは間違っている。
2010年春闘を闘う!
春闘要求として、賃金制度・雇用制度について、運転保安について、労使関係について、個別職場についての要求を出した。契約社員の即時正社員化を掲げ、尼崎事故隠ぺい・改ざんの理由を明らかにせよと要求を出した。とりわけ、組合差別や不当労働行為をしないよう強く要求した。山田副委員長に対するビラまき処分の撤回と謝罪を求めた。
2010年3月10日、団体交渉を行ったが決裂した。JR西日本本社は、私の解雇を撤回するつもりはないと言いきったのだ。ただちに、5波のストライキを決行した。山田副委員長への雇い止め=解雇撤回!契約社員制度廃止!国鉄1047名解雇撤回!検修業務全面外注化阻止!反合理化・運転保安確立!を掲げて闘った。第1波は、2010年3月13日、岡山駅にて駅コンコース内デモとJR西日本岡山支社包囲デモ。第2波は、2010年3月17日、五日市駅にて全組合員が指名スト。第3波は、2010年3月20日、岡山駅にて。第4波は、2010年3月28日、岡山駅にて。第5波は、2010年3月31日最後の出勤日、岡山駅にてJR西日本岡山支社包囲デモ。若者の圧倒的な注目を集め、「がんばってください」というエールまで飛び交った。
写真:6・27北九州国鉄集会で発言する山田副委員長
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被爆65周年8・6ヒロシマ 大行動へ参加しよう!
●被爆者を先頭にオバマの核独占・核戦争政策と対決しよう!
オバマは戦略核削減と言いつつ、核戦力体制見直しのもとで核戦争体制の実戦的強化をねらっている。ベトナム戦争を超える史上最長のアフガニスタン侵略戦争をますます激化させ、「北朝鮮とイランは核攻撃の対象」として、沖縄米軍基地強化を押しすすめている。労働者と核は絶対非和解だ。
●日米安保強化と辺野古新基地建設推進する菅政権を打倒しよう!
菅はG8サミットで北朝鮮非難を叫び、北朝鮮への侵略戦争をあおり立て、それをテコに沖縄県名護市辺野古への基地建設を強行しようとしている。「核密約」の暴露で明らかになったように、日米安保同盟は核戦争のための同盟であり、沖縄米軍基地こそ核戦争の出撃拠点だということだ。労働者を搾取し、分断し、殺し合わせるための日米安保同盟、米軍基地など一切いらない。鳩山政権を吹き飛ばした沖縄の怒りは、日米安保体制を根底から揺るがしている。沖縄米軍基地撤去・日米安保反対とヒロシマを繰り返すなという闘いは一体だ。
●国境を超えた団結の力で核と戦争はなくせる!
大恐慌の時代、全世界の労働者が声を上げ、共通の敵である資本家との闘いに立ち上がっている。国鉄1047名解雇撤回を貫く動労千葉を先頭に、新自由主義と対決する全世界の青年労働者・学生の力を結集させ団結しよう。新自由主義による労組破壊や合理化は、労働者同士を激しく競争させ、分断させる。この労働者の競争と分断が極限まで行き着く先は、6月22日に起きたマツダ宇品工場事件のような、労働者が労働者を殺すという悲劇的事態を引き起こす。世界の労働者の極限的分断こそが戦争だ。今こそ国境を超えて、全世界の労働者と団結しよう。8・6ヒロシマ大行動で反戦反核の道を切り開こう。
8・6ヒロシマ大行動へ
●8月5日木曜日
13時30分~8・5国鉄労働者交流集会
18時~8・5全国青年労働者交流集会
会場は全て広島市東区民文化センター
●8月6日金曜日
7時~菅首相来広・祈念式典弾劾デモ
東千田公園(旧広大正門 日赤病院前)集合
12時30分~8・6ヒロシマ大行動
広島県立体育館小アリーナで集会 15時~デモ
17時~ファシスト田母神講演弾劾行動
原爆ドーム前集合
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