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組合本部情報第20号

パソコンでご覧の方は、下記のリンクから、ビラをダウンロードできます。
http://groups.yahoo.co.jp/group/doro-nishi/files/honbujoho20.pdf

「動労西日本」本部情報NO.20 '10.8.29

7・22山陽新幹線事故の責任はJR西日本にある
分割民営化による全面外注化=団結破壊の行き着いた先の事故だ

「国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回」国鉄全国運動で民営化外注化を阻止しよう!
 
 7月22日4時15分、新神戸~西明石間、須磨トンネル内で起こった新幹線保守用車同士の衝突事故は、国鉄分割・民営化による究極の全面外注化がもたらした事故である。
 今、東京から博多までの新幹線の夜の線路保守や電気設備保守に携わっている労働者は、全て下請け労働者であり、JR社員は皆無といってよい。1夜あたり、保線労働者は3~4000人、電気労働者は1000人ぐらいであろうか。数百台の保守用車と4000名以上の労働者が、ひしめき合って線路・電気設備修繕して、新幹線300km/hの高速運転を支えているのだ。まさに、究極の全面外注化であり、全面外注化された労働現場で、起こるべくして起こった事故である。
 今回の事故で明らかになったように、ぶつかった側のトンネル修繕工事の大鉄工業の編成が、工事管理者=線路閉鎖工事責任者、その下に工事管理者、孫請けの作業員と別に、保守用車責任者、保守用車運転者が工事を請けた大鉄工業でなく、孫請け会社の「エーエムジー」だったことである。
 事故を起こしたトンネル修繕工事の保守用車の運転者に事故の責任は絶対にない。分割民営化で、「底が抜けた」ように崩壊させられた安全体制のなかで起こった事故だ。
 まさに、元請―下請け―孫請けが混然一体となって一つの業務を遂行しているということであり、その指揮命令系統がバラバラで、保守ダイヤの確認も全くなされておらず、勝手解釈・思い込みで保守用車が運行されることが日常茶飯であったことが暴露された。
 全面外注化された新幹線の夜間保守労働は、実に驚くべき安全体制の崩壊の中でなされてきたということである。では、JR社員はどこへ行ったのか?どこで、何をしているのか?現場に出ることもなく、レールテックという「検査会社」から上がってくる検査報告をもとに、変状の原因が何かを自分で確かめることもなく、昼間に、パソコンと向き合って機械的に定期保守・随時保守業務の計画とその進捗状況を管理しているだけだ。変状の真の原因を突き止め、その対策をやりきった時の達成感や労働者同士の団結や喜びも、また、保守に携わる労働者としての誇りも奪われた中で、精神労働と肉体労働が完全に分離・分断され、JR労働者と下請け労働者の支配・被支配関係、団結破壊が日常不断に拡大・再生産されているのだ。
 はじめに言ったように、JRのシステム化され構築された安全体制は、重層的下請け体制という今日のJR体制では、絶対に安全は守れない!ということだ。根本が腐っているからだ。組織の深部から腐って「底が抜けている」から、事故が噴出して止まらないのだ。「底が抜けている」つまり、あれやこれやのび縫策で止まるものでない 
 JRは安全体制をとろうとするどころか、全く放棄しているのだ。このような、分離・分断が際限なく拡大し団結が破壊されつくされている職場のなかで、徹底してシステム化されて、労働者同士の連携が最も重要な新幹線夜間保守労働で、その核心である労働者同士の階級的連携=団結が破壊されている全面外注化労働現場だから、事故は起こるのは必然だ。労働組合の団結が破壊されたら、事故が起きる、という悲劇が繰り返されている。
 「闘いなくして、安全なし」という動労千葉の1972年船橋事故闘争以来の反合理化・運転保安闘争が、JRの全職場で実践されることが緊急かつ最大の課題として求められている。また同時に、道州制攻撃が襲いかかっている公務員職場、郵政民営化攻撃との攻防が激しい全逓や教労・医療・合同労組をはじめ全日本の労働者階級の闘う方針でもある。

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国鉄1047名解雇撤回!職場地域に「国鉄闘争全国運動」を広げよう!
9・20広島集会の成功を勝ち取り、11・7全国労働者総決起集会へ!

国鉄分割・民営化(1987年)は戦後最大の労働運動解体攻撃でした。ここから民営化・規制緩和の流れが始まり、1千万人をこす労働者が非正規職、ワーキングプアに突き落とされました。「国鉄民営化で国労をつぶし、総評・社会党を解体し、立派な新憲法を安置する」。これが支配者の「コース」でした。この攻撃に頑強に抵抗してきた国鉄労働者の闘いは、新自由主義に対する決定的な対抗力であり、戦後労働運動の中で画期的な意味をもつものでした。
 新自由主義政策はこの30年余り、労働者の雇用や賃金、権利、社会保障制度、教育、医療、地方自治、農業などを破壊して吹き荒れました。その過程で生み出されたのは、「世界の労働人口の6割にあたる18億人が正当な労働契約も、社会保障もない奴隷的
労働に従事している」(OECD)という現実です。
 しかし民主党・菅政権は、財政危機を口実として、公務員労働者への全面的攻撃を行なおうとしています。360万人の公務員労働者を一旦解雇し、民営化した事業所等に選別再雇用するという究極の民営化・労組破壊攻撃が始まろうとしています。それと一体で、沖縄米軍基地と日米安保体制の強化、改憲と戦争に向けた政治反動が進み、国家主義や排外主義が煽りたてられています。今、国鉄闘争に終止符を打とうとする背後にあるのは、こうした新たな攻撃です。
 恐慌が世界をのみ込んで進行する中で、失業と貧困が拡大し、巨額の財政投入による国家財政の破綻がさらなる労働者への攻撃となって襲いかかっています。しかしギリシャをはじめ世界中でストライキやデモの嵐が轟いています。沖縄では基地撤去に向けた怒りの声が燃え上がっています。変質と屈服を深める既成の労働組合の支配に抗して現場からの怒りの声が噴出し、労働運動の新しい潮流が生まれ出ようとしています。
 三つのことを訴えます。第一に、全労働者の権利と未来のために、労働運動復権に向けた最大の課題として「国鉄闘争全国運動」を全国の職場・地域に広げることです。第二に、全労働者に対して一方で首切り・賃下げ・外注化・非正規職化の攻撃が、他方で改憲と戦争の危機が襲いかかっている現実に対し、正規・非正規、官・民の分断を打破して職場から闘いをつくりあげることです。派遣法・非正規職撤廃、改憲・安保・政治反動に反対する怒りの声を総結集させよう。第三に、労働者の国際連帯をさらに大きく発展させることです。
 労働者の団結した闘いこそが歴史をつくり、社会を変革する力です。団結を取り戻し、労働組合を甦らせよう。自らのもつ力と可能性を自覚し、誇りを取り戻そう!(11・7集会呼びかけビラより)

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青年労働者を先頭に、11月労働者集会1万人結集を!
動労千葉を支援し、国鉄全国運動を広げる

9・20広島集会

日時:9月20日(月・休)13時
場所:広島市東区民文化センター大会議室
主催:動労千葉を支援する会・広島

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国鉄1047名解雇撤回!
民営化・非正規職化を許すな!
たたかう労働組合の全国ネットワークを!
沖縄米軍基地撤去!改憲と戦争をとめよう!

11・7全国労働者総決起集会

11月7日(日)正午 東京・日比谷野外大音楽堂
呼びかけ団体
・全日建連帯労働組合関西地区生コン支部
・全国金属機械労働組合港合同
・国鉄千葉動力車労働組合
・国鉄闘争全国運動

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雇い止め解雇撤回・契約社員制度撤廃まで闘います!

動労西日本副委員長・山田和広

 職場で組合のビラをまくことを処分対象とするJRの就業規則と、青年を使い捨てにし安全を崩壊させた契約社員制度について、厳しく断罪していきます。国鉄1047名解雇撤回の闘いと契約社員制度撤廃の闘いは一体です。動労千葉は国鉄分割民営化による合理化と安全崩壊に対し闘い続けています。
 契約社員制度は、第二の国鉄分割民営化ともいうべき大合理化攻撃です。この大合理化によって、今年7月に起きた新幹線保守用車衝突事故のようにいつ大事故が起きてもおかしくない状態です。しかも、事故の責任が全て青年労働者におしつけられています。責任をとるべきはJR資本です。青年労働者が先頭に立って闘う労働組合を作り、JR資本と闘わない限り、合理化や安全崩壊を食い止めることはできません。動労千葉の闘いのように、解雇撤回を貫き闘い続けます。

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岡山県労働委員会第3回審問

9月27日(月)13時30分
岡山県庁別館(丸の内会館)2階

証人は、会社側証人( 当時の岡山支社の人事の責任者=首切りの張本人!)

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by doro-nishi | 2010-09-14 07:00 | 本部情報 | Trackback | Comments(0)