2010年 10月 30日
「動労西日本」(本部情報)No.25
http://groups.yahoo.co.jp/group/doro-nishi/files/honbujoho25.pdf
「動労西日本」(本部情報)No.25
'10.10.23 発行
11・7全国労働者集会に全力決起しよう!
10・15関西国鉄集会に360名が結集!
10月15日、大阪市中央公会堂において「国鉄1047名解雇撤回! 職場・地域に『国鉄闘争全国運動』を広げよう!改憲―戦争と民営化―労組破壊にたち向かう闘う労働運動を!」関西労働者総決起集会が、360人の大結集でかちとられた。この集会は二つの発言を柱として、さながら「国鉄・生コンゼネスト」集会としてものすごい熱気でかちとられた。
第一の柱は、呼びかけ団体である動労千葉・田中康宏委員長による「国鉄全国運動を呼びかけた意義と展望」の鮮明な提起。第二の柱が「生コン産業ゼネスト」を3ヵ月をこえて闘いぬく全日建運輸連帯関西地区生コン支部の高英男副委員長による歴史的なゼネスト闘争報告である。
集会は、全国金属機械港合同・中村吉政副委員長の司会のもと、二つの提起・報告を中心に、国鉄全国運動の呼びかけ人としてス労自主の入江史郎委員長のあいさつ、動労千葉争議団の中村仁さん、国労旭川闘争団の成田昭雄さん、国労小倉闘争団の羽広憲さんの登壇、関西各地の闘う労組からの発言としてかちとられた。
関生支部はこの日集団交渉を闘い、ストライキをさらに継続すると決定し、その高揚の中で多くの組合員が集会に結集した。関西から「4・9和解」の大攻撃をうち破る国鉄闘争全国運動をつくりだし、11月1万結集に向けた大きな一歩が踏み出されたのだ。
JR西日本本社に怒りのデモ!
集会に先だって、JR西日本本社行動が、関西、米子、岡山、広島の動労西日本と国労組合員及び九州、北海道の闘争団員、動労千葉争議団の国鉄労働者を先頭とする50人のデモとして闘われた。
デモは、関西生コンのストライキを最後まで妨害した大手ゼネコン(大林組と竹中工務店)の巣くう、JR大阪駅北口開発の工事現場を直撃。関西生コンの労働者とエールを交換した。尼崎事故を居直り、さらなる外注化で生き延びようとするJR西日本とそれを支える体制内労組を、国鉄闘争全国運動で打倒する第1波闘争として、戦闘的に打ち抜いた。
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国鉄1047名解雇撤回!
民営化・非正規職化を許すな!
たたかう労働組合の全国ネットワークを!
沖縄米軍基地撤去!改憲と戦争をとめよう!
11・7全国労働者総決起集会
11月7日(日)正午 東京・日比谷野外大音楽堂
呼びかけ団体
・全日建連帯労働組合関西地区生コン支部
・全国金属機械労働組合港合同
・国鉄千葉動力車労働組合
・国鉄闘争全国運動
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国鉄1047名解雇撤回、国鉄闘争全国運動、
動労千葉・国労原告団物資販売に取り組もう!
全ての青年労働者に訴える!
動労西日本副委員長 山田和広
10・15関西国鉄集会の発言より
(1)「4・9政治和解」攻撃は、動労千葉と国鉄闘争を壊滅せんとする攻撃です。現在、動労西日本は、労働委員会において岡山駅契約社員である私の不当処分・解雇撤回闘争を闘っていますが、そのなかにおいて、JR西日本は、「4・9政治和解」に対する各労組の見解なるものを書証として出してきました。JR連合、JR総連、建交労、国労と動労千葉です。他労組がすべて屈服・賛同しているのに、動労千葉だけが反対している。これを排除するのは当然だとの主張です。
私は岡山駅において、休憩時間に「契約社員制度撤廃・国鉄1047名解雇撤回」を訴える組合のビラを、休憩中の同僚に配っただけで処分され、雇い止め=解雇されました。配布したビラで「国鉄1047名解雇撤回」を訴えたことが、「4・9政治和解」に屈服している他労組を刺激し、精神的な動揺を与え、職務に専念できなくさせるから、職場秩序を乱したと言っているのだ。まさに、国鉄1047名解雇撤回闘争に対する政治弾圧である。
(2)第2の分割民営化攻撃は、JR西日本では、第1に駅営業部門の全面外注化によって安全崩壊が進行している。岡山駅や倉敷駅といった利用客の多いターミナル駅は、JRの直営だが、半数が契約社員=非正規雇用労働者に置き換えられている。さらに、地方の有人駅は、メンテックという下請け会社に外注化されている。岡山県内でも、多数の駅が外注化されています。具体的な駅を挙げると、長くなるので省略しますが、いずれの駅も一人勤務で駅営業のことしか教育されていない労働者がやっている。
当然、駅で列車事故が発生しても、知識がないし1人なので対応することができない。駅はただ切符を売っていればいいというものではなく、信号取り扱いやホームの安全確認など列車の安全な運行の要となるところなのだ。ところがそれを合理化し、信号は遠隔操作でホームでの安全確保は利用者まかせという状態になっている。
(3)第2に、契約社員制度の導入です。JR契約社員は5年経ったら雇い止めだが、その後は下請け会社のメンテックで働かされる。同じ仕事内容なのに、賃金など労働条件がJR契約社員のときよりもさらに悪くなる。JR契約社員のひと月の賃金は手取りで14万円ほど。メンテックにおいては、なんと正社員でひと月の賃金は手取りで11万円ほど。メンテックにも契約社員の労働者がいるが、ひと月の賃金は10万円に満たないかもしれない。あまりにも安い。
JRは合理化で人件費を削減し、利潤をあげようと必死になっている。駅営業部門を非正規雇用に置き換え、下請けに丸投げ外注化し、ひいては駅の無人化まで推し進めようとしているのだ。その証拠に自動改札機や乗り越し精算機の導入・みどりの券売機の増設など、利用者にセルフサービスを強制している。
(4)JR西日本は駅営業のみならず、保線や電力、土木や建築といった保守部門を外注化している。2010年7月22日の山陽新幹線保守車両追突事故で明らかになったように、労働条件が劣悪な下請け、孫請けの労働者が機械の部品同様、あるいはモノ以下でこき使われて、とりあえず列車を走らせているだけなのだ。もはやあいまいにすることはできない。強引な非正規職化や安全無視、この全ての原因が国鉄分割民営化にあることを、はっきりさせなければならない。中曽根元首相が国鉄分割民営化で労働運動を叩きつぶし、労働者派遣法という極悪法を制定し、非正規職化・人員削減=解雇を激しく押しつけてきたのだ。
2010年4月9日での政治和解では、この悪質な国鉄分割民営化を完遂するために1047名解雇撤回闘争をやめさせようとした。しかし、動労千葉や国労闘争団をつぶすことはできなかった。そればかりか、国鉄分割民営化に反対し1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動が発足し、闘いの炎が広がりつつある。大恐慌情勢下で、菅民主党・連合政権はグラグラです。国鉄改革25年問題は、動労千葉を先頭に国鉄労働運動を再生する決戦です。絶好のチャンスです。
今の青年労働者の現状を作った国鉄分割民営化を粉砕し、闘う労組青年部を作ろう!そして、非正規雇用・派遣法撤廃を勝ち取ろう!
青年労働者を使い捨てにする契約社員制度を撤廃せよ!全ての青年労働者は、11・7全国労働者集会に結集しよう!
関西生コン関連ストライキ断固支持!