2010年 12月 10日
「動労西日本」(本部情報)No.28
http://groups.yahoo.co.jp/group/doro-nishi/files/honbujoho28.pdf
「動労西日本」No.28 '10.12.9
12・3動労千葉がストに決起!
平成採が動労千葉に加入!
3名の組織拡大を勝ち取る!
12・19動労西日本第3回定期大会を成功させよう!
動労千葉は12月3~4日、「12・4ダイヤ改悪阻止!検修全面外注化阻止!」を掲げて、検修職場を対象とするストライキに決起した。検修とは、鉄道車両の検査や修繕のことだ。このストライキを契機に幕張支部で2人、京葉支部で青年労働者1人が新たに動労千葉に加入した。JR東日本のあらん限りの組織破壊攻撃を跳ね返し、うち破ってかちとった勝利だ。
3日午前、ストライキ拠点の幕張車両センターには、他支部の組合員や多くの労働者が支援に駆けつけ、「検修外注化阻止!動労千葉と共に闘おう!」とシュプレヒコールを繰り返した(写真)。正午から続々と組合員がストライキに入り、支援に駆けつけた仲間と合流。
3人の組織拡大が報告されると はじけるような歓声が沸き上がった。木更津支部、津田沼支部、銚子支部、鴨川支部、京葉支部でも検査派出の組合員らがストライキに入った。
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国鉄闘争の火を消すな!
1047名解雇撤回!新たな国鉄全国運動スタート!
12・19国鉄全国運動・岡山結成集会の成功を!
日時:12月19日(日)
13:00~動労西日本第3回定期大会
14:00~国鉄全国運動・岡山結成集会
16:30~交流会
場所:岡山国際交流センター7F多目的ホール(岡山駅西口)
記念講演 国鉄全国運動呼びかけ人 矢山有作さん
特別アピール 動労千葉貨物協議会事務長 清水 匠さん
主催:国鉄全国運動・岡山準備会
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動労千葉を支援する会・広島第3回総会
日時:12月23日(木・祝)14:30~
場所:広島市西区民文化センター大会議室A
特別アピール:国鉄全国運動呼びかけ人 大野義文さん
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ストライキ貫徹総決起集会に230名が結集!
ストライキ貫徹と組織拡大への総決起誓う!
動労千葉の組合員と支援の労働者は午後2時から、千葉市文化センターで意気高く「スト貫徹!動労千葉総決起集会」を開催、230人が集まった。
あいさつに立った田中委員長は「当該支部の仲間のがんばりで今日、様々な思いはあったと思うが3人の仲間が動労千葉に加入してくれた。当局は大打撃を受けている。3人の仲間の『なんとしても外注化を止めたい』という熱い気持ちに応えたい。2月の京葉車両センター構内運転業務の外注化を阻止し、もう一度、検修全面外注化を止めよう。闘いはこれからだ!」と檄を発した。
加入した3人の新組合員があいさつに立つと、会場全体からひときわ大きな拍手が上がった。集会には三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長も駆けつけ、心のこもった連帯あいさつを送った。
動労千葉は12・3~4ストライキで、検修全面外注化阻止へ決定的な突破口を開いた。
鉄道運輸機構訴訟控訴審
停職処分撤回の訴えを追加
国労秋田闘争団の小玉忠憲さんを原告とする鉄道運輸機構訴訟控訴審の口頭弁論が12月2日、東京高裁第14民事部(西岡清一郎裁判長)で開かれた。
4・9政治和解を拒否した国労闘争団員の闘いは、翌日の動労千葉のストライキと連帯し、国鉄分割・民営化と真っ向から対決する激しい攻防に入った。 法廷では、代理人弁護士による準備書面の陳述が行われた。弁論に立った代理人はまず、国鉄当局が小玉さんに対して発令した2回の停職処分の無効確認を訴えに追加すると表明した。
小玉さんは、2回の停職処分を理由に国鉄が作成した「JR採用候補者名簿」から排除され、JR不採用とされた。しかも、小玉さんら本州JRの不採用者は、当初の段階では採用候補者名簿に載せられていたにもかかわらず、国労や動労千葉組合員の首切りを要求する鉄道労連(現JR総連)の反革命的突き上げで、「6カ月以上または2回以上の停職処分を受けた者は不採用」という基準が設けられ、名簿から外された。その事実は、動労千葉の裁判で明らかになっている。
前回の裁判で被告の鉄道運輸機構は、「(小玉さんに対する)2回の停職処分の効力が否定される余地はない」「JR設立委員の提示した採用基準に合致しないとしてJR東日本に採用されなかったことはやむを得ない」と強弁した。これに対して、停職処分自体が不当労働行為であり無効であることを、今回の裁判で真っ向からたたきつけたのだ。小玉さんへの停職処分は、業務で自分の机を離れたことが「職場離脱」とされるなど、でたらめきわまるものであり、処分自体が不当労働行為にほかならない。代理人は、このことを具体的事実を指摘してつぶさに説き明かした。
さらに代理人は、一審東京地裁の判決が、時効で原告の請求をことごとく切り捨てたことを怒りを込めて弾劾し、国労や動労千葉を解体するという目的で分割・民営化を強行した被告(旧国鉄)には時効を主張する権利はないと声を強めた。とりわけ、国鉄改革法によって国鉄とJRは「別法人」とされ、首切りの責任主体が不分明にされた以上、時効で被告が責任を免れることなど許されない。代理人はこのことを徹底的に突きつけた。
これに対して鉄道運輸機構は、「停職処分の無効が確認されても原告と被告との法的関係に変更はない」と言い放った。停職処分が無効であろうがなかろうが、あくまで解雇は有効だというのだ。法廷には怒りが渦巻いた。
次回の期日は、4月26日、代理人によるさらなる弁論が行われる予定だ。
口頭弁論に先立ち、「共に闘う国労の会」は、解雇撤回の判決を求める署名を東京高裁第14民事部に提出し、申入書を読み上げて、反動判決を許さない決意をたたきつけた。
同日、鉄建公団訴訟上告審を闘う3原告(羽廣憲さん、成田昭雄さん、石﨑義徳さんは、それぞれの陳述書を最高裁に提出した。