2011年 01月 12日
「国鉄闘争全国運動・岡山」第1号(2011年1月15日発行)
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「国鉄1047名解雇撤回!全国運動・岡山」 第1号 2011年1月15日発行
国鉄1047名解雇撤回! 12月19日、国鉄闘争全国運動・岡山の会を結成!

昨年12月19日、岡山駅西口の国際交流センターに40名が結集し、国鉄闘争全国運動・岡山の会を結成しました。13時より、行われた動労西日本の第3回定期大会に続き、14時より結成集会を行いました。
集会では、冒頭、国鉄闘争全国運動呼びかけ人であり、岡山県津山市在住の矢山有作さんが講演し、「国鉄闘争をさらに強化し、日本の労働運動全体を強めていく。岡山でも会を結成し、国鉄闘争の強化を」と会の結成を呼びかけました。
さらに、動労千葉の清水匠さんが、「動労千葉は、12月3、4日、検修部門を中心にストライキをやりました。平成採の仲間が1人、国労の仲間が2人新たに動労千葉に加盟しました。ストライキをやって、新しい仲間を結集するということでストライキを設定しました。岡山の地でも山田君が動労西日本に結集し、共に闘いに立ち上がっている。岡山の地で動労西日本の大会が勝ち取られ、全国運動の会が結成されることは、ものすごい勝利です」とアピールしました。

集会は、マスカットユニオン木村守男書記長の司会で始まり、動労西日本の大江照己委員長、国労米子の入口裕伸さん、広大生協労組の壹貫田康博さんから連帯の挨拶を受け、「ともに闘う国労の会」呼びかけ人の吉野元久さんからのメッセージが紹介されました。
決意表明では、岡山で全国運動を担う仲間が次々と発言しました。岡山大学医学部職員組合の矢田範夫さんは、「病棟を物販でまわり、新しい仲間が11月集会に参加した」と報告、全逓OBの柏原憲司さんは、「年2回動労千葉との交流会を地域で行ってきました。OBを中心に動労千葉の物販に取り組んでいます」と報告、マスカットユニオン副委員長の片山貴夫さんは、「労働組合が排外主義に屈するかどうかの重要なところに来ている、北朝鮮への戦争に反対しよう」と訴え、岡山・星野文昭さんを救う会の植野忠さんは、「国鉄全国運動の力で星野さんを奪還する」と決意を明らかにしました。
まとめの提起を、マスカットユニオン委員長の清水久美子さんが行い、「岡山では矢山有作さんを代表として会を結成します。矢山さんの呼びかけに応えて、ここに集まった仲間が行動に打って出よう!全国運動・岡山の会のもとで、それぞれの職場に動労千葉を支援する会を結成しよう!」と提起しました。
最後に、動労西日本山田和広副委員長の「団結ガンバロー」で団結を固めました。集会後の交流会も30名以上の結集で、大成功しました!
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記念講演・国鉄闘争全国運動呼びかけ人
矢山有作 さん
私が今日申し上げたいのは、6月28日に最高裁判所で1047名の解雇事件が24年かかって和解ということになったわけです。和解の条件というのは、一人当たり平均2200万円の解決金。雇用の問題については、北海道、九州、四国、貨物のJR株は全部政府が持っているわけですが、採用の要求をしたのに、それを受け入れてくれなかった。だから雇用の問題はゼロとするとなっておるわけです。和解の問題をめぐって、「これで国鉄闘争を終結させよう」というのが、国の考え方であり、JR資本の考え方であります。それに「そうですか」と言って乗っかって国鉄闘争を終わりにするわけにはいきません。国鉄闘争の肝心な問題が解決していないんですから。

国鉄改革法は違憲立法
違憲立法である国鉄改革法というものをつくって、その正当性を主張するために国労に働きかけて大会を開かせて、「国鉄改革法を承認します」という決議をさせた。「違憲だなんだと言ったって、当の組合が賛成だと言っておるじゃないか」というような逃げ道をこしらえました。この悪賢いやりかたに労働組合のほうが乗っかっていって大会決議をやったわけです。
こういう経過のように、国家権力はJR資本と一緒に、巧妙だし悪知恵は働かすし、このままでは今の和解案に「よかった。よかった」で済ませておくわけには、いかんということです。この和解案自体に非常に問題がある。和解というなら、自分たちがやってきた悪いことを「悪うございました」と「謝罪します」と、そして謝罪した以上は、「解雇者を現職に復帰させます」となるのがスジなんです。これが本当の謝罪なんです。
ところが、そんなことは何もやらんでしょう。和解の中で謝罪もない、自分のやった不当労働行為を取り消すという発言もない、「これで全部ご破算にして仲良く話し合いをしていきましょう」そんな勝手放題のことを許すわけにはいかんわけです。ですから、これからの問題は「和解したんだから、もう国鉄闘争はすんだんじゃないのか」という空気を作って、国鉄闘争全体をなくしていく。そういう悪巧みに絶対に乗ってはならん。やった悪いことを元へ戻すのでなければ謝罪にはならんわけです。
労働運動全体を強めよう
和解ということで国鉄闘争をぽしゃらすということがあっては絶対にならん。それが、JR資本や国の考え方であるわけですから、それに乗るわけにはいかない。さらに国鉄闘争の強化をはかっていかなければならんと私は思っています。国鉄闘争が24年闘われてきて、それで和解という形で銭をもらって片付いたというんでは、日本の労働運動は将来「そういう解決でいいのか」とぽしゃってしまうと思うんです。それは絶対に許されない。
和解というなら、JRと国が改革法という間違いを認めて、そして解雇は全部撤回します。現職復帰。こういうところへいかんと、本当の解決にはならんのですから、そういう意味で私どもは彼らが考えている悪巧みに乗せられないようにする。国鉄闘争をさらに今後強化していく。そして日本の労働運動全体を強めていく。労働者の人権、生活と権利は、労働者の自らの闘いによって守るということをはっきりとさせなければならんと思うんです。そういう意味で今日の集会をやって、「国鉄闘争はこれからますます大事なんですよ」と「みなさん一緒にやりましょう」という決意を固め、そしてそのことをきちんとお互いが認識しあって、やろうということです。
その趣旨を理解し、「よろしい賛成だ」と「国鉄闘争を瓦解させては、日本の労働運動全体がだめになるから、矢山の言うたとおりだ」というなら、この新しい国鉄闘争の強化の運動の結成にご賛同いただいて、みなさんで一層の闘争の強化をはかっていただきたいと思います。
私も気持ちだけは、こういう気持ちがあるんですが、なにせ歳ですから、先頭で、いろいろ言うのは座って言えばいいのでしゃべりますけど、実際に行動を伴わなければダメなので、その行動という面において弱点を持っておりますので、ひとつ今日の会でみなさんの若い力で国鉄闘争を、さらに強化していく、そして日本の労働運動全体を高めていくという格好で会を作ってもらったらと思います。
都道府県に国鉄運動を
この会は、全国的に各都道府県に出来とるというようにまだなっておりません。しかしながら、いくつかの県で出来ております。やはり、都道府県毎に作っていかんと、中央にひとつあるからそれで運動が広がっていくんだろうというのはちょっと安易すぎると思うので、私は、中央におけるこの組織を全国的に本当に運動ができる体制として強めていくために、各都道府県でこしらえるべきだという考え方をもっておるわけです。
都道府県の中では、すでに結成されておるところもあります。岡山でもぜひ結成をして、今日お集まりのみなさんが、先頭に立って国鉄闘争の強化をはかっていただきたい。和解ということで、国鉄闘争を消そうとしている。ということは、日本の労働運動全体を弱体化しようという、権力に対抗する、JR資本に対抗する日本の労働者の闘いを強めていく方向で頑張っていただきたいなあと思っておるわけです。
こんどの和解の問題で、新聞報道で中曽根が「うまいこといった」という意味のことをしゃべっていると思いますが、やはりここで和解という形でいったんでは、中曽根が自ら言ったように、「おれの思うつぼになった」といって彼を喜ばすだけの話なんです。彼を喜ばして、日本の労働者の闘いをぽしゃらしたんでは、これは「我々はいったいなんのためにやってきたんか」ということになります。
全国各地でおそらく都道府県単位ぐらいには、こういう会が結成されていくと思いますが、岡山もその一つとして、みなさんのご協力をいただいて、ぜひ結成にむけていただきたいと思うわけです。よろしくお願いします。
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国鉄闘争全国運動賛同をお願いします。
会費・毎月1000円
動労千葉争議団、解雇撤回を闘う国鉄労働者の生活と活動を支えるカンパ・基金を呼びかけます。
(当面の目標は1億円です)
http://kokutetsu1047.web.fc2.com/
です。
解雇撤回までともに闘いましょう。