人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「動労西日本」(本部情報)No.32

パソコンでごらんの方は、以下のアドレスからpdfファイルをダウンロードできます。
http://dl.dropbox.com/u/20014389/honbujoho32.pdf

「動労西日本」本部情報 No.32 '11.2.19発行

分割・民営化で解雇から24年
~選別解雇の日2・16を忘れるな!
1047名解雇撤回2・16集会に820名!
「動労西日本」(本部情報)No.32_d0155415_20125454.jpg

 国鉄闘争全国運動が呼びかけた「1047名解雇撤回2・16集会」が16日、すみだ産業会館で開催された。会場を埋めつくす820人の結集で感動的な成功をかちとった。動労千葉の田中康宏委員長は「4・9政治和解を日本労働運動の深刻な危機と見据え、この運動を立ち上げてから8カ月。全国のみなさんが全力で呼びかけに応えてくれたことで危機はチャンスになった。これが今の時代の特徴です。助走期間は終わりました。全国の労働者の中に徹底して分け入り、この運動を本格的に発展させていこう」と訴えた。
 昨年6月にスタートした国鉄闘争全国運動は、約30の職場・地域組織と1千人を超える会員を擁する運動に発展した。2・16集会は、立ち上げ以来の創意と熱気あふれる実践を一つに集約し、1047名闘争の全面的発展にむけた新たな出発点を力強く打ち立てる場となった。
「動労西日本」(本部情報)No.32_d0155415_2012573.jpg

「動労西日本」(本部情報)No.32_d0155415_2013036.jpg

------------------------------

闘う春闘を取り戻そう!3・5中四国青年労働者集会
 日時:3月5日(土)午後1時~4時
 場所:広島市・南区民文化センター3F大会議室B
 
'11春闘勝利・山田「雇い止め」解雇撤回!岡山春闘総行動
3月13日(日)
 13:00 街頭宣伝(JR岡山駅東口ビッグカメラ前)
 13:30 デモ行進(岡山駅東西通路~JR岡山支社)
 14:30 集会(きらめきプラザ・旧国立病院)

------------------------------

貨物・3島会社の大合理化
 
破産のツケを労働者に回すな 
新小岩派出の廃止絶対反対
 
 JR貨物関東支社は1月31日、千葉機関区新小岩派出を廃止する方針を明らかにした。しかもそれを、目前に迫った3月12日の貨物ダイヤ改定をもって強行するというのだ。“絶対に反対運動をさせない”という本当に許しがたいやり方だ。

団結破壊狙う基地廃止攻撃
基地廃止は、最大の団結破壊攻撃だ
 
 しかも、今回の新小岩派出廃止では、庁舎はそのまま残り、列車もそのまま残る。仕事も残る。そこで働く労働者だけを千葉機関区本区(蘇我)に引き揚げるというのだ。効率も何もかも無視し、動労千葉新小岩支部の破壊だけを目的としためちゃくちゃな暴挙なのだ。
 「動労千葉の闘いは、新小岩支部から始まったと言っても過言ではない」――動労千葉の田中康宏委員長はこう述べている。新小岩支部は、動労千葉の最も伝統ある拠点職場だ。1968年に始まる滝口誠さん(当時の新小岩支部青年部長)への不当解雇撤回闘争から、動労千葉の闘う労働組合への飛躍は始まった。新小岩から巣立った多くの青年労働者たちが、動労千葉の骨格を形づくっていった。新小岩支部は今日も、1047名闘争を始めとする地域共闘の中心として、きわめて大きな役割を果たしているのだ。
 動労千葉組合員と地域の労働者の闘いの砦(とりで)、血と汗のにじんだ職場を資本の勝手な都合で廃止することなど絶対に許せない。

破綻4社を今後20年支援
 
 新小岩派出廃止は、「国鉄分割・民営化25年」を期した貨物大合理化攻撃の重大な突破口をなす攻撃だ。
 昨年12月21日、国土交通省と財務省は、事業仕分けで問題とされた鉄道運輸機構の剰余金1兆5千億円のうち、1兆2千億円を国庫に返納させることを決めた。馬淵澄夫国交相(当時)が「向こう(財務省)の言い値」「苦渋の決断」と言っているように、財務省が国交省を押し切った形だ。さらに、残った剰余金約3千億円と、今後生じる剰余金をあわせてJR3島会社(北海道・四国・九州)とJR貨物会社に、今後20年で計8490億円の支援策を実施することも決めた。民主党政権が掲げた「国鉄分割・民営化25年問題」の解決は見事に頓挫し、20年も先送りされた。
 JR貨物・3島会社は、分割・民営化から24年がたった今も、政府(鉄道運輸機構)が株を100%保有する事実上の国有会社だ。完全民営化どころか、毎年毎年、巨額の赤字を生みだしている。この上さらに20年もの間、膨大な公的資金を投入せざるをえないというのだ。
 さらに資金をつぎ込んだところで絶対に解決のつく問題ではない。国鉄の7社への分割と民営化という枠組みの中では、何をやっても完全民営化など不可能だ。
 国鉄分割・民営化は失敗に終わったのだ! その責任をとるべきは、こんな施策を強行した政府・財界の連中だ。そのツケを労働者に押しつけることなど絶対に許されない。

新小岩派出廃止反対の大運動を!
 
 重大なことは、新たな支援策に「各社において経営自立のための計画を策定するとともに、第3者委員会による計画実施状況のフォローアップなど、計画の実効性確保を図るための枠組みを構築する」という条件が明記されたことだ。
 JR貨物の社員数はすでに6661人(昨年4月1日現在)と民営化時の約半分になっている。業務外注化が、最も激しく進められているのもJR貨物だ。すでに列車運行も要員配置も極限的に削り込まれた貨物会社に対して日帝・国交省は「JJALの次はJR貨物だ」「完全民営化への道筋を示せ」と迫り、JR貨物は「4500人体制」合理化に踏み込もうとしている。現場労働者に、血のにじむような犠牲を強制すると言っているのだ。その始まりが新小岩派出の廃止攻撃だ。
 JR貨物は昨年、11年連続ベアゼロに加え、定期昇給6カ月延伸という賃下げ攻撃を強行した。貨物ベアゼロ打破・大幅賃上げ獲得の闘いは11春闘の最重要課題だ。
 基地統廃合を始めとする貨物大合理化を丸のみし、その手先となることで組織的延命を図るJR総連・日貨労への怒りを今こそ爆発させよう!
 動労千葉は、新小岩支部を先頭にして「新小岩派出廃止絶対反対」を宣言し、断固として闘いを開始している。JR東日本の検修外注化阻止、1047名闘争と一体で新小岩派出廃止絶対反対の大闘争を巻き起こそう。
「動労西日本」(本部情報)No.32_d0155415_2013271.jpg

ストライキで闘うエジプトの青年労働者
(2月14日カイロ、国営ナイルテレビ局前)

チュニジアーエジプトの
青年労働者の闘いに続こう!

 2月11日、ムバラクを打倒したエジプトの労働者たちは、「職場をタハリールに!」を合言葉に、各職場でストライキ、職場占拠、自主管理の闘いに入っている。長期の軍事独裁政権が続いてきたエジプトでは、各企業、各省庁の人事が軍に牛耳られ、コネとワイロで決められてきた。こうして地位を得た経営者や長官たちは横暴をきわめ、労働者の怒りの的になっている。繊維、鉄鋼、郵便、自動車……ストに入った部門は、数え切れない。カイロはもとより、エジプト最南部の都市アスワンでも、北部地中海沿岸のアレキサンドリアでも、大きなデモが起こっている。カイロの公共交通労働者は賃上げを求めてストに突入し、2月14日、中心街にある国営のナイルテレビ局前で抗議行動をした。 国有のエジプト航空では、労働者が社長解任を求めてストライキに入り、政府の民間航空庁は、エジプト空港社長を解任せざるをえなくなった。国営の石油・ガス会社では、労働者が賃上げと非正規職の正規化を求めてストライキに突入した。エジプト最大の国有銀行、NBEでも労働者がストライキに突入し、NBE本社前に非正規職労働者が結集して封鎖し、正規職化を求めた。他の国有銀行の労働者もNBEのストに続いた。 労働組合を闘いの砦に甦らせて、チュニジア、エジプトの労働者と共に闘おう!
by doro-nishi | 2011-02-19 20:13 | 本部情報 | Trackback | Comments(0)