2011年 02月 23日
岡山のゆうメイトが解雇撤回を勝ち取った!
「雇い止め解雇は無効!」ゆうメイトの仲間が完全勝利判決勝ち取る
岡山のゆうメイトの仲間が、雇い止め・解雇されたことに対し、解雇撤回を求めていた裁判で、完全勝訴しました。3月末の郵便事業会社によるゆうメイト大量解雇攻撃は違法であることが、はっきりしました。私も裁判の傍聴に行きました。傍聴席を埋める大勢の正規・非正規の職場の仲間がかけつけ、まるでストライキでもやっているかのようでした。彼は、「会社当局は現職復帰させる義務があるが、給料だけ払って自宅待機させる可能性もある。現職復帰まで闘っていく」という決意を明らかにしています。
裁判の中で彼は、郵政民営化による労働強化を徹底的に弾劾しました。午前と夜間に分断された勤務や超勤の乱発、集配局から離れた遠隔地へ原付での配達、時間指定便の夜間配達など。そのことによって、肉体疲労や睡眠不足の状態が続き、事故が多発。しかし会社は、勤務状況の改善をなんら行わない。裁判長も郵政民営化の矛盾を認めざるを得ないところまで会社を追い詰めたのです。
判決の要旨は、①雇用契約上の権利を有する ②会社は、1ヶ月につき超勤手当を含む賃金26万3832円を支払え ③ゆうメイトは正社員の業務の補完的なものではなく、正社員とほぼ同一内容である ④ゆうメイトの契約更新は、本人が更新を望めばほぼ確実に更新されている ⑤彼が解雇された当時の郵便事業会社全体の交通事故発生件数は年間1万件を超え、大手運送事業者の3倍以上発生している ⑥会社は、配達の遅れからくるあせりを排除する対策を行っていない ⑦彼は、1日8時間の勤務を、午前に4時間と午後に4時間に分けて勤務させられている ⑧今回の解雇については、解雇権の乱用である。
今、郵政に限らずあらゆる職場で非正規雇用労働者の解雇攻撃が吹き荒れています。正規雇用と非正規雇用という分断攻撃に対し、労働組合で団結して闘おう。国鉄1047名解雇撤回闘争と団結して、解雇撤回・非正規職撤廃まで闘います!