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3・17広島労組交流センタービラ(2011年3月17日)

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http://dl.dropbox.com/u/20014389/hirosimaap2011031703.pdf

福島第一原発 放射能大量放出
未曾有の破局を引き起こした資本と菅政権は全責任をとれ!
すべての原発を停止・廃止せよ!
労働者は団結して生き抜こう! ヒロシマから声を!

本日17日(木)午後6時 中国電力前へ! 原爆ドーム前までデモ行進

 すでに死者・不明1万数千人に達している東日本巨大地震の大災厄は、単に地震や津波の巨大さによって生じたのではない。資本のもうけを一切に優先する新自由主義政策によって農村が切り捨てられ、災害対策なども徹底的に軽視され、切り捨てられてきた結果だ。

■起きていることはヒロシマ・ナガサキの再現だ

 そして今、被災地住民をはじめとする労働者人民は、チェルノブイリ事故(1986年)、いやそれ以上のかつてない深刻な原発巨大事故の危機にさらされている。膨大な新たなヒバクシャがつくられようとしている! チェルノブイリ原発事故では、ヒロシマ原爆の500倍の放射能がまき散らされたと言う。だが今回、1号、2号、3号、4号機とことごとく大爆発、溶融、炎上を引き起こしている福島第一原発の規模は、チェルノブイリの3倍だ。たまっている猛毒のプルトニウムをはじめ放射性物質の有毒性も量も比較にならない。私たちの上にもう一度原爆が落とされるような事態だ。地震・津波で街を破壊され、その上に放射能が降り注ぐ。まさに今起きていることはヒロシマ・ナガサキの再現だ。

■情報隠し・情報操作で被曝を拡大する菅政権

 世界的な大地震・大津波の多発地帯である日本列島でなぜこれほど多くの原発が作られたのか。なぜここまで危険な状況に私たちはおかれてきたのか。いっさいは、歴代自民党政府とそれを引き継ぐ菅政権の原発大増設・核武装政策にこそ原因がある。菅政権は「原発大増設」「原発輸出」を新成長戦略の柱とし、ついこの前まで「原発はクリーンで安全」などと莫大な予算を使って宣伝しまくっていた。この菅政権こそが、とてつもない大破局をもたらし、原発の下請け労働者をはじめとする膨大な日本の労働者人民を被曝と死に追いやっているのだ!
 菅も枝野も数百万、数千万の命がかかった事態に一切責任を取ろうとはせず、この期に及んでも責任回避の言い逃れに終始し、核心的情報を隠ぺいし続けている。菅政権が情報隠しに躍起となっているのはただ一点、労働者人民の怒りの反乱を鎮圧する治安対策にある。菅や枝野、原子力安全・保安院、そして東
京電力資本、御用学者、NHKなどのマスコミは、何千万の労働者人民が放射能の脅威にさらされていることを知りながら、戦時中の「大本営発表」ばりの情報操作を行い、事実をねじまげ、「大したことはない」という大ウソをくり返してきた。爆発・炎上事故で事態を隠すことができなくなると、避難地域を最初は3キロ、次は10キロ、その次は20キロ、そして30キロと拡大してきたが、すでに被災地住民を含む膨大な労働者人民を被曝させたのだ。
 アメリカの研究機関は、福島の事故についてチェルノブイリと同級の「レベル7」に達する可能性があると言っている。原子炉格納容器破壊→〝死の灰〟の大量放出という、どこにも逃げ場のない事態が切迫している。支配者権力者たちは、ついに「天皇ビデオメッセージ」なるものまで流し、「天皇陛下のた
めに死ね」とばかりに、自衛隊、警察や原発労働者に死を覚悟させ、事故現場に突入させようとしているのだ。
3・17広島労組交流センタービラ(2011年3月17日)_d0155415_13175596.jpg

3月14日、核燃料棒の溶融で発生した水素によって大爆発を引き起こした福島第一原発3号機(福島中央テレビの映像より)。1号機に続いて原子炉格納容器を覆うコンクリート建屋は粉々に吹き飛ばされ、大量の放射能がキノコ雲となって大量に放出された。2 号機も冷却水がなくなり燃料棒が溶融。4 号機では猛毒プルトニウムを含む使用済み核燃料が再臨界の危機…!

■全労働者人民の食、住居、仕事、医療、生活を保障せよ!

 菅や枝野や東電幹部らが無責任な会見をくり返している中で、現場では、地元労働者をはじめ多くの下請け労働者や東電労働者、自衛隊兵士が負傷し、致死量に達するような被曝を強制されている。そうしながらも「最悪の事態」阻止するために闘っている。財界・資本と菅政権は、被曝した労働者をはじめ、今回の大地震と原発事故で引き起こされた犠牲と被害の一切の責任をとれ!退避を強いられた20万人もの原発周辺住民は、放射能汚染で帰るべき地を奪われ、「難民」化させられる可能性もある。それは数百万人、千万人にも達するかもしれないのだ。この被災住民の全生活を、絶対に(!)保障させなければならない。カネがないとは言わせない。たとえ何十兆円、何百兆円かかろうと、資本や銀行の全財産を没収してでも、「皇室予算」や「防衛費」をゼロにしてでも労働者人民の食、住居、仕事、医療、生活を絶対に保障せよ! 首切り・雇い止めなどは断じて許さない! 断固そのことを要求する!

■あくまで原発を推進する菅政権・電力資本を許すな

 許し難いことに、なおも菅政権は「原発は必要」と言い張り(与謝野経済相)、東電はじめ各電力会社は今も平然と原発を動かし続けている。ただちにすべての原発を停止せよ! ドイツでは6万人が原発廃止を訴えデモに立ちあがった。何よりも被爆地・ヒロシマから声をあげるときだ。
 中国電力は、抗議の申し入れに「原発は絶対安全とは言ってない」と開き直り、福島と同じ型の島根原発を運転し続けている。上関の原発建設も「一時中断」を決めただけで、あくまで「予定通り」建設する方針だ。絶対に許さない!
 3月17日(木)午後6時、中国電力前に集まり、ヒロシマから全国・全世界に「原発をなくせ! すべての核をなくせ!」 の声をあげよう。

■労働組合の下に団結を! 団結して生き抜こう!

 未曾有の大災厄をもたらした資本家とその政府の支配を終わらせること―、これ以外に労働者人民の生きる道は一切ない。いまや資本主義自体が崩壊に向かっている。だが労働者は生き抜かなければならない。そのために必要なのは労働者の団結だ。生きるための一切を保障させるために闘う労働組合だ。
 3・17ヒロシマ行動から3・20渋谷反戦デモ(3月20日午後1時、東京・代々木公園)にたちあがり、菅政権を倒そう。すべての情報、すべての生産、すべての権力を労働者の手にとりもどし、労働者は団結して生き抜こう!
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★被災労働者の救援を訴えます!
 被災地では、食糧、飲料水、防寒用品、燃料、医薬品等すべてが欠乏した状況にありますが、宅急便等が利用できない状況にあります。広島県労組交流センターは、東京の本部に救援物資を集中し、東北現地の交流センターに直接届ける体制を取ります。全国の仲間に、救援物資と支援カンパを集中して頂くよう訴えます。
by doro-nishi | 2011-03-17 13:19 | ビラ | Trackback | Comments(0)