2011年 04月 22日
本部情報第36号
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本部情報36号
2011年4月14日発行
JR西日本米子支社・後藤総合車両所での労災死亡事故弾劾!
一切の責任はJR西日本にある!労働者に一切責任はない!
安全無視の丸投げ外注化を直ちにやめろ!
4月7日、JR西日本米子支社・後藤総合車両所において労災死亡事故が発生した。、
事故は、台車検修場という大型クレーン(天井クレーン)を使う建屋の中で発生した。それは、JR西日本会社の労働者が地上から遠隔操作する天井クレーンの稼働ゾーンの内側で、下請け会社(後藤工業)の労働者が「台車部品塗装装置」という別の機械の点検作業をしていた中で起こった。JR西日本会社は、この2種類の作業の同時並行に伴う危険を回避する措置(クレーンの一時使用禁止、事故予防に不可欠の作業責任者の配置、etc)を一切とらず、作業安全確保の責任を頭から放棄して、危険な作業を現場に命令した。その結果、塗装装置の屋上に登って作業していた後藤工業の労働者が、移動してきた天井クレーンとの間に挟まれて、亡くなったのだ。
このようなJR西日本会社のデタラメ(安全無視)が、労働基準法違反、労働安全衛生法違反、クレーン等安全規則違反、etcの犯罪であることはいうまでもない。何よりも、金儲けがすべてのJR会社の外注化施策による安全無視ー安全破壊にこそ、今回の事故の根本原因がある。
JR西日本の金儲けがすべて・安全無視の丸投げ外注化施策によって、鉄道の安全ー職場の安全が切り捨てられてきた結果、起こるべくして起こったものだ。事故の原因と責任の一切は、無謀危険な作業を現場に押し付けたJR西日本にある。
6年前の尼崎事故は、「稼ぐ」ことを一切に優先して、安全対策をないがしろにしたJR西日本の経営施策が引き起こしたものだ。
JR西日本の安全無視の丸投げ外注化によって労働者が殺された後藤総合車両所の現場
~天井クレーンと台車部品塗装装置の間の矢印のところに、亡くなった労働者は挟まれた。クレーンはペンダントで地上から操作しており、死角になっていた。全ての責任は業務を外注化して、安全対策を怠ったJR西日本にある。
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5年前の伯備線死傷事故は、JR西日本が線路閉鎖や両側見張りという保線作業の基本をないがしろにした安全無視の結果だった。今回の後藤総合車両所の事故は、JR体制の全領域にわたって安全崩壊が音を立てて進んでいる恐るべき現実を示して余りある。 金儲けだけしか考えないJR会社幹部とその手先である御用組合幹部連中によって、職場の安全が破壊されてきた結果の事故多発の中で、労働者が次々に殺され、事故の責任を押し付けられ、人生を奪われてきたのだ。このままでは、第2・第3の尼崎事故が必ず起きる。
全ての労働者は、今こそ、立ち上がろう。正規・非正規・本工・下請けの分断を打ち破って、ともに手を携え、団結して闘おう。闘わなければ、殺される。
新入社員に訴える山田副委員長(4月1日、大阪・本社前)
動労千葉は「闘いなくして安全なし」のスローガンのもとに団結し、JR会社の外注化攻撃を実力(ストライキ)で阻止し、闘う労働運動の前進を切り開いている。「国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回」を24年にわたってつらぬき、国鉄闘争全国運動の発展の最先頭で奮闘している。今、動労千葉には青年労働者が次々と加盟して、青年部結成にむかって大きく飛躍しようとしている。このような動労千葉の闘いに続こう。会社・当局・資本の奴隷=御用組合幹部と対決し、連中を叩き出して、労働組合を現場の手にとりもどそう! 青年を先頭に、労働運動をよみがえらせよう!
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JR西日本の新入社員に共に闘うことを訴え、歓迎宣伝行動に決起!
JR西日本は、4月1日の入社式を9時と11時の2回に分けて大阪の本社ビルで行ないました。JR大阪駅から、一隊20名のグループの前と後ろに当局がついて、「護送船団」方式で引率されてくる新入社員に向って、動労西日本・山田副委員長がマイクを握って訴えました。
JR西日本は、東日本大震災で部品が手に入らないため、列車の運転本数を減らすと言っています。(通常運転を再開しましたが長期的な確保のめどはたっていません。)
しかし真の原因は、地震や古い車両を使用していたことではなく、必要なときだけ必要な労働者・部品を用意すればいいというやり方(トヨタの「カンバン方式」)を押し進めてきた結果なのです。
1987年の国鉄分割民営化でJRが発足する前は、非常事態が起きても対応できるように、労働者や部品を十分に配置していました。ところが、国鉄分割民営化でJRになってからは、外注化(アウトソーシング)・非正規化の攻撃のもと、極限的な合理化が行われ、ついに列車がまともに動かせないところに行き着いたのです。
山田副委員長は、青年の闘う団結だけが、この社会を変えることができる、動労西日本・動労総連合に加入してともに闘うことを訴えました。
入社式へ向かう新入社員(4月1日、JR大阪駅前)