2011年 04月 27日
4月26日(火)中国電力岡山支店申し入れ
しかし、中国電力側は、原発は必要であり、島根原発廃止と上関原発建設中止は考えていないとの回答に終始しました。まったく許すことができません。
5月1日メーデーに、岡山で広島で、そして全国で反失業・反原発のデモンストレーションをやりましょう!
-----------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------
中国電力岡山支社 御中
すべての原発の即時停止・廃止を求める申し入れ
(1)
3月11日の東日本大震災は、巨大地震と津波により3万人近い死者・行方不明者を生み、同時に、福島第一原発は炉心溶融・水素爆発・高濃度放射性物質の拡散という史上最悪の破局を引き起こし、数千万の労働者・農民・漁民の生業と生活の破壊が日々進行しています。大気と海水の放射能汚染はとどまるところなく北半球全域、赤道にまで及び、情報隠しの末ようやく公表した「レベル7」は、「最悪でもチェルノブイリのようにはならない」という政府が吐き続けた大ウソを露わにしました。
(2)
「日本に、3発目の原爆が落とされたような思いがする。でも今度は、(外国ではなく)日本自身によるものです」と広島の被爆者は語っています。
核兵器開発の一環として作られた原発です。私たちが眼前にする福島原発崩壊の姿は、原発の完全制御など決してありえないこと、核と人間社会の存立とは絶対に相容れないことを、まさに悪夢のような現実をもって証明しました。もはや「安全神話」など信じる者はいません。
しかし、政府と資本家は原発推進の姿勢をまったく変えません。「千年に一度の津波に耐えた日本の原発は素晴らしい」(米倉日本経団連会長)、「震災で復興ニューディールが生まれる」(菅首相)に続いて、東芝の佐々木社長は、4月15日、「原発は、環境問題を解決するなお有力な選択肢だ」「2015年までに国内外で39基の原発を受注し、関連売上高を1兆円にする計画は変えない。実際の着工を少し後にシフトさせるだけ」と言い放ちました。
人類滅亡の危機のただ中にあっても、結局金儲けしか頭にないこんな連中に、原発事故対策も被災地支援も、社会の切り盛りも任せておくわけにはいきません。私たちは人民は生きねばならず、何があろうと生き抜くために闘います。
(3)
かつて1954年、アメリカのビキニ核実験によるマグロ漁船員の被曝に、日本の人民は、広島・長崎数十万被爆者の苦しみと怒りをともにして、杉並発の原水爆禁止一大国民運動で対決しました。この反戦反核の闘いは60年安保闘争の基礎を築き、1968年原子力空母エンタープライズ佐世保寄港阻止闘争の空前の高揚を生み出し、70年安保・沖縄闘争の扉を押し開きました。
この連綿と続く日本人民の反戦反核の闘いに襲いかかったのが、正力松太郎・中曽根康弘ら日本核武装論者が、「核の平和利用」を振りかざした原発設置攻撃でした。そして今日、原水禁運動は、東電労組・電力総連・連合の労働貴族らの原発容認・推進方針と、「核兵器と原発は別」というまやかしやオバマ礼賛によって、無方針と混迷に追いやられています。原発会社の言い分を鵜呑みにして住民運動を蹂躙してきた裁判所も同罪です。
(4)
この世界史的危機を克服できる力は、労働者人民の団結のなかにあると考えます。東北被災地の避難所では、教育労働者・自治体労働者が避難住民とともに物資班や食料班をつくり、話し合いを組織し、団結し、助け合いながら規律を生み出し、避難所自治を築いています。
がんと白血病の恐怖に抗して戦後66年間生き抜く闘いを続ける広島・長崎の被爆者。永年地元の小学校の給食に使うキャベツを一手に引き受けながら自ら命を絶った福島の野菜農家。「汚染水を海に流すな」とはじめて東電の行為の阻止を叫んだ漁業団体。原発を作らされ、今また被曝による生命の危険にさらされながら作業を強制されている原発労働者。震災を口実に首を切られる数百万の労働者。
私たちは、これらの一切の無念・悔しさ、不安、そして怒りを一つにして、ただちに立ち上がろうと考え、「すべての原発の即時停止・廃止」を求めます。
①「すべての原発の即時停止・廃止を求める」1000万人署名の達成をめざし、②福島での怒りの行動と連帯し、③8・6広島-8・9長崎-8・15の闘いに全力で取り組み、④全国各地の仲間とともに、すべての原発廃止の日まで闘い抜きます。
1、中国電力の運転する原発をただちに停止・廃止すること。上関原発の建設を中止すること。
2、住民および、中国電力で働く労働者(正社員、関連会社社員)を被曝させないこと。非常時の被曝限度の100ミリシーベルから250ミリシーベルトへの引き上げ反対。本人の意志に反して、原発災害派遣を労働者に強制しないこと。
以上を申し入れる。
申し入れに関連する質問事項
1、に関連して。
①中国電力の原発の4月26日現在の稼働状況、計画の状況について。
②「停止」することについての回答および理由。
③「廃止」することについての回答および理由。
④「停止」した場合、4月26日の時点での需要と供給について具体的な数値。
⑤「停止」した場合、夏場の最大需要に対して、火力・水力等の稼働率をあげること、または企業など自家発電からの電力購入など対策を行った場合の需要と供給についての具体的な数値。
⑥「廃止」後の電力計画について、環境庁の試算をふまえた中国電力の今後の風力発電の見通し。具体的計画について。また、バイオマスなど自然エネルギーの見通し、具体的計画について。
⑦上関原発の「計画中止」についての回答および理由。
2、に関連して。
①平常運転時の大気中への放射性物質の放出量についての数値。
②平常運転時の海洋中への放射性物質の放出量についての数値。
③平常運転時の放射線量の数値。島根原発正門前。
④平常運転時の原発で働く労働者(正社員、関連会社社員)の被曝数値。
⑤東日本大震災に関連する中国電力で働く労働者(正社員、関連会社)の災害派遣状況について。何月何日から何人がどこに派遣されているか。計画されているか。
⑥災害派遣されている労働者の被曝限度について、どう考えているのか。
⑦災害派遣される労働者の選定基準はどうなっているのか。業務命令として本人へ強制することはあるか。ないか。
以上、質問する。
2011年4月26日「チェルノブイリデー」
岡山労働組合交流センター(代表・矢田範夫)
国鉄西日本動力車労働組合(副委員長・山田和広)
労働組合岡山マスカットユニオン(委員長・清水久美子)
連絡先 岡山労働組合交流センター 岡山市北区岩田町6-11
090-1186-7088(事務局 内藤大一)FAX 086-214-3488
------------------------------------------------------------------------------------
5月1日(日)反原発メーデースケジュール
岡山
13時~14時 街頭宣伝(岡山駅東口・ビックカメラ前)
14時 デモ出発(桃太郎大通り→中国電力岡山支店)
主催:岡山県労働組合交流センター
連絡先:事務局・山田和広 岡山市北区岩田町6-11木村方
電話:090-1325-0414 メール:doro-nishi@ezweb.ne.jp
※同日12時~13時に憲法9条シール投票(岡山駅東口・サンクス前)も行われます。
主催:投票実行委員会
広島
11時~12時 街頭宣伝(広島市中区新天地アリスガーデン・パルコ前西新天地公共広場)
12時 デモ出発(本通り→原爆ドーム前)
主催:反失業・反原発広島メーデー2011実行委員会
連絡先:国鉄西日本動力車労働組合 広島市東区光町1-7-15第一田万里ビル208号
電話:082-263-6103 メール:doro-nishi@nifty.com