2012年 01月 01日
本部情報49号
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本部情報49号 2012.1.1
新自由主義の根幹=非正規職撤廃へ!
JR西日本の契約社員制度撤廃!
反合理化・運転保安確立!12春闘を闘おう!
青年労働者と団結し、組織拡大を実現しよう!
動労西日本に青年部を結成しよう!
新年の挨拶
国鉄西日本動力車労働組合執行委員長 大江照己
新しい年を迎えるに当たり、新年のご挨拶を申し上げます。
2009年9月、私たち国鉄西日本動力車労働組合は、多くの仲間に支えられ再建大会を開催し、今年で3年を迎えます。「石の上にも三年」といいますが、やっと世間に認識されたかなというのが率直な感じで、新たな年を迎えて思っています。
昨年は、山田副委員長の岡山駅不当解雇撤回の岡山県労働委員会闘争に、全力を尽くした一年間でした。JR西日本会社による不当労働行為は一部認められたものの、解雇については会社の裁量の範囲という、全く認められない判断を受け、即時に中央労働委員会に救済申し立てを行っているところです。
その最中に東日本大震災が起き、福島原発事故が発生し、被曝を回避すべく地域住民は「疎開」せざるを得ない、生活も権利も奪われた生活を余儀なく強いられました。私たちは労働組合の立場で何ができるか、何をしなければならないのかを論議し、支援・連帯行動を継続して闘った一年間であったと、第四回定期大会において総括しました。
皆様におかれましては、公私においてお忙しい中にありながら、定期大会に参加いただき心よりお礼申し上げます。また圧倒的な熱意のこもった支援のメッセージまで送っていただき、ただただ恐縮しています。
この定期大会で採択された闘いの基調は10項目です。その中で特に重点をおく闘いは①解雇撤回闘争を水路に、「国鉄闘争全国運動」を広げる闘い②外注化阻止・非正規職撤廃の闘い③原発再稼働阻止と原発プラント輸出阻止の闘い④青年労働者の獲得を実現し組織強化・拡大を実現する闘いです。
いま情勢は東日本大震災で一変しました。資本主義という“ぬるま湯につかった”かのような、これまでの全てがひっくり返り、生き抜くための現実が労働者に襲いかかってきました。「震災解雇」という造語は、これまでの社会構造を根底から崩壊させてしまった為政者の犯罪から生まれた言葉であると断言できます。社会の基盤を支え続けてきた労働者が、なぜ地震と津波によって仕事と生活を奪われなければならないのか、答えははっきりしています。
動労西日本は、これまでの仕組みを問いただす闘いを継承しながら、山田副委員長の解雇撤回の中労委闘争を全力で闘うことを、新年を迎え最大の課題として取り組む決意でいます。
今年は世界各国で指導者の交代が予想されています。中国では習近平が最高指導者になることが事実上決定しており、これから軍事と貿易の綱引きが注目されます。労働者の団結も世界規模で展開されようとしています。
JRでは、25年問題がたちまち私たち国鉄労働者に問われる課題です。12春闘は問題山積です。定期大会により鮮明な方針が採択されました。新たな年を迎え、怯(ひる)むことなく闘い抜く決意をあらためて強固にし、ともに闘うことを明らかにして、年の初めのご挨拶とします。
2012年1月1日
新年の抱負
「フクシマ」の怒りと連帯し、組合員の団結の強化と組織拡大へ!
岡崎昭夫(会計監査委員・広島印刷事業所)
動労西日本は、山田副委員長の解雇撤回、契約社員制度撤廃を全力で闘い抜く。また、動労千葉の構内業務外注化阻止・運転基地再編に対する闘い、動労水戸の被曝した列車の検査・修繕業務拒否の闘い、全ての労働者の闘いと一体で闘い抜く。
3月11日の東日本大震災と福島原発事故は、資本主義が土台から崩壊し始めたことを示している。資本主義が生みだした強大な生産力・科学技術の発展が、大恐慌・大失業、労働者の窮乏化をもたらし、国家の名のもとに被災・被曝を強制している。
大恐慌と大震災下の資本主義は、むき出しの搾取と労働組合破壊にのめりこむしかないところに追い込まれている。それが、民営化、外注化・偽装請負などさまざまな形をとった非正規職化攻撃だ。国内の労働者の約4割=約2000万人が非正規職だ。生活保護受給者が205万人を超える。
野田政権は2カ月で、資本家階級の突撃隊=新自由主義攻撃の先兵である正体をあらわにしている。原発再稼働と海外輸出、大増税、復興特区と非正規職化、沖縄米軍基地建設強化、TPP(環太平洋経済連携協定)参加、南スーダンPKO派兵、労働者派遣法改悪(「製造業派遣」「登録型派遣」禁止条項の除外)など、史上最悪の反動政権である。野田のイデオロギーは、「国益」を掲げて、資本の延命・救済を、労働者からの搾取でやろうとするものだ。「国益」を叫び新自由主義を貫こうとしている。
しかし、「未来を奪われてたまるか」と青年労働者の決起が広範にはじまっている。JR各社で外注化と偽装請負が横行している。これこそ、この間続発している鉄道事故の元凶だ。JR西日本は御用組合・西労組の率先協力によって、JR東日本に比べても、大規模な全面外注化を推進してきた。この中で、JR西日本において、偽装請負粉砕の闘いが開始された。これはJR大再編攻撃を打ち破る闘いの開始である。
「ウオール街を占拠せよ!」の闘いが席巻している。エジプトは「第二革命」に向かって100万人が決起した。9・19集会では反原発闘争が歴史的な高揚を示した。3・11は新自由主義がもたらした階級的犯罪だ。労働組合を甦らせる闘いを基礎に青年労働者の怒りを組織し、「フクシマ」の怒りと連帯し、組合員の団結の強化と組織拡大に向けて闘い抜く決意である。
契約社員制度撤廃!JR資本には負けない!
山田和広(副委員長・岡山駅契約社員)
昨年、3・11東日本大震災と原発事故で明らかとなったのは、放射能でたくさんの労働者・市民が被曝して、資本家として生き残るために原発を維持して海外へ売るという政府。そして、何重もの下請け構造で労働者を非正規職でこきつかい、被曝や過労で死のうがかまわないという資本。
本当にこのままでは労働者は殺される、「生きさせろ!」「原発なくせ!」「非正規職を撤廃しろ!」ということが、はっきりしたと思います。とりわけ、JRにおいては5年間で青年労働者を使い捨てにする契約社員制度を撤廃しろ!という怒りが全国各地で巻き起こっています。動労西日本は、JR契約社員制度撤廃=非正規職撤廃をさせるということで労働委員会闘争を闘ってきました。郵政でも非正規職をゴミのようにあつかい使い捨てにするなど、死活がかかった問題です。非正規職を撤廃するというのは、私たち青年はもちろん、全労働者が生き抜くための要求であると確信します。原発で働く労働者は非正規職です。原発を今すぐなくすということと非正規職撤廃とはまさに一体です。
2012年は、昨年以上に政府・資本家による原発政策や非正規職化が推進されるのは間違いありません。また、野田政権は憲法審査会の発動=憲法改悪や沖縄の基地強化拡大を、なにがなんでもやり抜こうとしています。私たち労働者・市民とは非和解です。2月には島根原発の現地で、3月には福島で原発をなくす
闘いが計画されています。あらゆる方法を考えて、原発再稼働をとめ廃炉を勝ち取りましょう。
契約社員制度撤廃=非正規職撤廃の闘いは、JR資本を確実に追いつめています。今年は、国鉄分割民営化25年問題で、JR資本はより一層の合理化・非正規職化・業務の外注化を押し進めると思います。しかも、JR西日本は伯備線事故や尼崎事故など、安全問題をまったく解決できていません。それどころか、幹
部連中が事故の責任を居直り、現場労働者に圧力をかけ続けています。労働者を尼崎事故の現場へ一日中立たせて謝罪をさせるということまで強制するJR西日本。絶対に許すことはできません。非正規職撤廃を軸に、青年労働者の団結をしっかりつくっていきます。2012年もよろしくお願いします。
(動労西日本・連絡先)
本部書記局
携帯(090)7371-3107[野口照生]
岡山連絡所:岡山市北区岩田町6-11
携帯(090)1325-0414[山田和広]
メール:doro-nishi@ezweb.ne.jp
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