2012年 01月 21日
1・21米子国鉄集会




偽装請負を申告した国労米子支部執行委員の入口さんの司会で進行。まず冒頭、大江委員長から「民営化直後に連続的に大事故があったが、怒りが今も忘れられない。今年1月11日の尼崎事故無罪判決は絶対許せない。総労働対総資本の闘いをつくりだし反撃しよう」とあいさつ。
続いて、国労米子後藤総合車両所分会副分会長の鷲見さんから提起。伯備線事故の責任を押しつけられた青年が資本によって職場に塩漬けにされている現状に怒りをぶつけ、「事故は一切が会社の責任だ。営利とダイヤ優先、安全無視のJR西日本は責任をとれ!」と糾弾し、JR体制をぶっ倒さずして、職場に安全はないと言い切った。JR資本を打倒する国鉄決戦に勝利することが、原発推進体制をもひっくり返す。千葉、水戸、西日本など動労総連合の闘いに国労の現場からも続こう。動労西日本の山田さんと共に闘う青年を組織する。被ばく労働拒否で闘う国労郡山工場支部と連帯して、すべての原発廃止で闘おう。3・11郡山の福島県民集会へ結集しよう。4・21尼崎現地に登場してJR西日本を追いつめていこう」
続いて、山田副委員長は、「JR西、東の非正規職切り捨てで、資本が青年の未来を奪い、殺していくことを許してはならない。非正規職は撤廃しかない。新自由主義が事故や労災を多発させている。今年に入って岩国駅での車両火災や瀬戸大橋上の車両故障で5時間立ち往生するなど事故が相次いでいる。しかしJRはまったく責任を取らない。青年の怒りは爆発寸前だ。原発の労働者もJRの労働者も被ばく労働と非正規雇用と闘っている。これを一つにして闘えば勝てる。青年労働者を組織しよう!」と全体に呼びかけた。
司会から、新潟の「共に闘う国労の会」の仲間からの連帯のメッセージが紹介された後、各地からの報告。まず、関西の国労の仲間、5・27国労臨時大会闘争弾圧裁判を闘う富田さん、小泉さん、原田さんの3人から発言を受けた。富田さんから、米子の闘いに習って、関西の職場でも偽装請負申告の闘いにとりくむ決意が表明され、会場が沸いた。
岡山の労働者から2・5徳島刑務所包囲デモへの参加要請があり、国鉄闘争全国運動・徳島からの連帯のアピールが代読された。広島労組交流センターの仲間から、決戦を迎えている呉市営交通民営化阻止の闘いの報告があった。この後、さらにNAZEN(な全)山陰の代表から2・12さよなら島根原発大集会への結集の要請が行われた。
集会の後半は、国鉄闘争全国運動の呼びかけ人で元・安芸労働基準監督署長大野義文さんの講演。「すべての労災や職場での事故の責任は全部、資本にある」「JR西日本の山崎前社長が尼崎事故で無罪判決になったが、これは職場で闘う労働組合がなくなったためだ」「事故防止の立場で安全の保障をすれば、カネがかかって儲からない。だから解っていても安全策はとらないのが会社。JRは尼崎事故の責任を認めないと開き直っている。危険を職場で芽のうちに摘み取る闘いなくして労災事故は無くならない。命と生活は職場で闘わないとかちとれない。“闘いなくして安全なし”ということだ」と断言した。「団結して資本の責任を絶対に追及し続けよう! 労働組合の団結で安全を守っていくことだ。怒りを持って、国鉄闘争全国運動で闘う労働組合をよみがえらせよう!」と訴えた。
最後に、動労千葉を支援する会・山陰の仲間から2・15集会と3・11福島集会への呼びかけがあった。その後、「団結ガンバロー!」三唱を全員の渾身の力で行い集会は終了した。