2012年 03月 12日
本部情報52号を発行しました
http://dl.dropbox.com/u/20014389/honbujyoho52.pdf
本部情報52号 2012年3月12日発行
団交決裂!3・16ストへ
3月16日(金)
16:00~17:00 街頭宣伝(JR広島支社前)
18:00~18:30 街頭宣伝(JR五日市駅北口)
18:30~19:30 春闘第2波スト突入集会(JR五日市駅北口)
動労西日本は、3月9日、JR西日本と団体交渉を行った。全く誠意ある回答はなく、団交は決裂した。動労西日本は、怒りを込めて、3月16日春闘ストライキを実施することを通告した。
4・9政治和解攻撃は現在進行中であり、大増税、「復興特区」攻撃、民営化・外注化・非正規職化攻撃、賃金制度解体=定期昇給制度解体攻撃と激しい。国労本部の見るも無残な腐敗と、JR総連を通した職場支配の崩壊が進んでいる。国鉄闘争全体をなかったものにする「総仕上げ」とも言うべき攻撃が相次いでいる。具体的には、尼崎事故に対するJR西日本社長無罪判決(1月11日)、動労千葉の運転士登用差別事件に対する最高裁判決(2月23日)など。
JR東日本は、「復興特区」攻撃の一環として、常磐線の久ノ浜(ひさのはま)駅と末続(すえつぎ)駅の間にあるトンネルで、トンネル火災事故対応訓練を行った。わざわざ放射能に汚染された地域のトンネルに、100人もの労働者を動員して行ったのだ。
また、大阪市長の橋下は教育基本条例で、君が代斉唱で不起立を3回した労働者は分限免職=解雇する、3年連続定員割れの大阪府立高校は統廃合する、教育委員会制度を解体するとしている。橋下は大阪市職員に対し、労使関係アンケートを実施した。これは、労働組合破壊と不当処分・選別再雇用のために行われた攻撃である。
世界でも、ILWUローカル21やフィリピン航空地上職労組、韓進重工(スービック造船)などに対し、日本と同じように外注化・非正規職化の攻撃がかけられている。
動労西日本第3回定期大会で組合員と故 清水匠氏(2010年12月19日・岡山市内)
契約社員制度撤廃!すべての非正規職をなくせ!
山田副委員長の解雇撤回!
外注化阻止!偽装請負を許すな!反合理化・運転保安確立!
12春闘勝利!大幅賃上げ獲得!
野田政権の「原発事故収束宣言」にこの国の本質を見た
①何が収束なのか。10万人が故郷に帰れない。今も膨大な放射能を出し続け、原発建屋の中にも入れない。福島の子どもたちにはすでに症状が出始めている。もう我慢の限界にきている。「除染をして帰れ」と、労働者をじわじわ殺しながら生き延びようとする政府や資本家たち。原発にむらがって利益を得てきた「原子力村」。これに立ち向かわない労働組合は労働組合じゃない。忘れてはならないのは、原子力村には労働組合の幹部たちもかんでいることだ。
②最大の問題は、最も破たんしているのが日本とアメリカだということ。そういう中で起こったのが、ヨーロッパのゼネストやアメリカのウォール街占拠運動、日本の反原発の闘いだ。中国でも暴動が爆発し、モスクワでも10数万人が昨年末デモに決起している。
③この怒りの根底にあるのは新自由主義。それは、ワーキングプア・格差・貧困、もう生きていけない現実を生み出した。日本の労働者の4割が非正規職だ。東日本大震災と福島第一原発事故以前から、青年は未来を奪われていたのだ。
あらゆる業務の外注化をねらうJR資本
①今、駅で働く青年のほとんどが、5年で使い捨ての契約社員だ。人間を人間としてあつかわず、本人や家族の未来を奪っていく。JRは派遣会社を作り、解雇した労働者を派遣会社で受け入れる。あたかも救済するかのような言い方をして、より低賃金で自らの会社に派遣して暴利をむさぼる。
②私たちがやりたいことは、闘う労働組合の復権だ。階級的な闘う労働組合をこの社会に再建する。それができれば時代は動く。それだけ怒りの声や変革への思いを何百万人もの労働者が持っている。
③国鉄分割民営化からすべてが始まった。なぜ一千数百万人の労働者が非正規職に突き落とされたのか。国鉄労働者がちゃんと闘っていれば、こんな現実が多くの労働者に強制されることはなかったのだ。
④国鉄分割民営化は、20万人の国鉄労働者を職場から放り出し、200人を自殺に追い込んだだけでは終わらなかった。民営化の次は、あらゆる業務の外注化だった。2000年以降、保線・電力・信号通信・建築土木・車掌業務・駅など、ほとんどの仕事が外注化された。残ったのは、検修業務(車両のメンテナンス部門)と車両基地構内の運転業務だった。10年間外注化をとめてきたのは、JR東日本千葉支社管内だけである。
⑤膨大な労働者が非正規職に突き落とされたのは、労働法規が規制緩和されたから。それに加え、職場でのひとつひとつの攻防に労働組合が闘えなかった結果、労働者がここまで突き落とされたのだ。だから、ここでとめることが必要だ。とめることができるのを示すことが重要。そのことを抜きに労働組合の復権を語っても空論にすぎない。
労働組合の原則を守り組織拡大に挑戦しよう
①闘いの焦点は、その渦中で組織拡大を実現すること。この10年間動労千葉で外注化をとめることのできた最大の理由は、闘いのたびに動労千葉へ組合員が加入する状況を作ったからだ。
②戦後、日本の労働者は誇りと命をかけて闘ってきた。だけどその闘いは、現場の怒りの声や思いが何度も裏切られ続けた。あるいは原則を守った左派が少数派に転落し、影響力もなくなって終わる。そういう歴史の繰り返しだった。
③原則を守った労働組合が団結を維持し、組織を拡大し、社会的影響力を大きくしていく。動労西日本はそれをやりたい。そのときに、闘う労働組合を作り直す展望も生まれてくる。労働組合は、労働者一人一人が持っている力を団結させることができれば、もっともっと大きな力を持てる。社会を動かす力を持つ存在である。労働者が非正規雇用に突き落とされる現実を、実際にとめられるんだということを示そうではないか。
動労西日本と団結し駅外注化阻止・非正規職撤廃へ!
契約社員制度=非正規職制度は、不当労働行為の温床(隠れみの)であり、青年の人生と夢を奪うものである。鉄道業務全体を完全に外注化するため、JR各社はこぞって契約社員制度を導入している。JR西日本は、駅業務全体をメンテックや西日本交通サービスといった会社に丸投げし外注化した。JR資本は、駅を無人化することを最終目標としている。それは、JR東海が昨年11月21日に出したリニア新幹線計画で、「中間駅には営業(改札とみどりの窓口)専任要員は配置しない」と明記したことからも明らかである。
駅の無人化、その前段階としてある駅の外注化や契約社員制度は絶対に廃止させなければならない。安全問題を何も考えず、ただひたすら利益追求にひた走り、利用者や現場労働者を殺し続けるJR資本は、労働者の団結で打倒しなければならない。
国鉄全国運動を軸に拠点建設を!
動労千葉に続く拠点を、それぞれの各職場に建設しよう! 武器となるのは、国鉄全国運動と動労千葉物販・国労原告団物販だ。「国鉄全国運動」を各職場に持ち込み、連合労働運動にとってかわる階級的労働運動の指導部をつくりだそう。労働者と資本家は非和解だ。団結を軸に、職場闘争に立ち上がろう!12春闘を反原発・反失業春闘として闘おう!
動労千葉執行委員の清水匠さんが、2月26日に急逝されました。56才でした。お悔やみ申し上げます。彼の遺志を引き継ぎ、動労西日本は団結して春闘を闘います。