2012年 11月 22日
本部情報68号~「闘いは始まった!」11・4集会5800人が労働組合の復権を宣言!~
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本部情報68号 2012年11月18日発行
「闘いは始まった!」11・4集会
5800人が労働組合の復権を宣言!
外注化阻止・非正規職撤廃!組織拡大・青年部結成へ!
11月4日、東京・日比谷野外音楽堂で全国労働者総決起集会が5800人の大結集で意気高くかちとられた。動労千葉、全日建運輸連帯関西地区生コン支部、全国金属機械港合同の呼びかけ3労組を先頭に、全国から闘う労働者・労働組合が大結集した。また韓米独、滞日外国人労働者が多数参加し、大恐慌、新自由主義と対決する国際的な労働者大会となった。「闘うわれわれこそが労働運動の主流派にならなければならない!」という使命感、「労働者が団結すれば、必ず資本家を倒し、新しい社会を建設できる」という確信と希望・展望がみなぎる歴史的な集会となった。最後まで、一つも聞き逃せない、中身のつまった発言が続いた。



11・3青年レクを開催!
青年部結成に向け11月3日、神奈川県の相模湖にあるキャンプ場で青年レクを開催した。今回のレクは、動労西日本の青年3人が団結して、11・4全国労働者集会へ登場することを目的におこなわれた。当日朝、東京駅に集合して丸の内口の復元された駅舎を見学した。その後移動して、毎週反原発行動が取り組まれている首相官邸前・国会議事堂周辺も見学した。途中、荻窪のスーパーマーケットで食材や飲み物を調達して、いざ相模湖へ。テントは常設だったので、昼間は3人でゆっくり語らい交流を深めることができた。
夜は、バーベキューで盛り上がった。3人が協力して火をおこし、焼き肉・焼きそばを楽しんだ。満点の星空がきれいであったが、とにかく寒いっ。夜は冷え込み、しかもテントであったため熟睡できたかはあやしい。ともあれ、酔いつぶれることなく11・4の朝を迎え、集会へ参加することができた。(副委員長 山田和広)

動労西日本青年労働者3人の団結を固める!(11月3日、相模湖に向かう途中、JR東京駅にて)
2012年訪韓闘争
今年も、動労西日本からは山田副委員長が動労千葉訪韓団の一員として参加した。例年通り、動労西日本の幟とポール、ゼッケン・腕章のグッズを持参しての訪韓だ。初日の11月10日、岡山空港からインチョン空港へ。しかし、入国審査は指紋までコンピュータで読み取るという反動があった。さらに税関では許しがたいことがおこなわれた。ポールを持ち込もうとすることに対し、税関が「(あやしいから)カバンを調べさせてもらう」と幟を探し出してゼッケンと共に強奪した。権力まで呼んで、幟やゼッケンを写真撮影しメモをとるなどした。絶対に許すことはできない!
それでも、岡山から一緒に入国した学生と共に、19時からソウル駅前で開催される民主労総労働者大会前夜祭へと乗り込んだ。今年の動労千葉訪韓団は、動労千葉の田中委員長を団長に50人が参加した。前夜祭では、ハンジン重工業やサンヨン自動車、KECなど激しい攻防の渦中にある労組から闘争報告がおこなわれた。それぞれの労組が、趣向をこらした律動や劇を披露した。会場の参加者がステージと一体となって歌ったりシュプレヒコールをあげたりした。また、チェジュド(済州島)からは、海軍基地建設と闘う住民も参加して発言した。原発反対のアピールもあり、労働者階級は「同じ困難」と闘い抜いていることが鮮明に突き出された。
人民広場となったソウル駅前!
2日目の11日、午前中はあいにくの雨だった。しかし、午後には雨もやんで14時、ソウル市内を流れる川「チョンゲチョン」の平和市場前に、労組の旗を押し立てて労働者が続々と結集した。チョンテイル烈士の銅像も人波の中だ。民主労総労働者大会(本番)開催地のソウル駅前に向けて、2時間近くのデモを貫徹した。デモ先頭の横断幕には、「整理解雇撤廃!労組破壊中断!労働者参政権保障!」と書かれ、金属労組の大部隊が先導する。途中、動労千葉訪韓団の学生のリードで、日本語でもシュプレヒコールをあげた。片側3車線の目抜き通りで3車線すべてを占拠してのデモは圧巻だった。車は残りの3車線で両方向走らせていた。
夕方から開かれた大会は、3万人の怒りが燃え上がるものだった。サンヨン自動車支部のハンサギュン前支部長も舞台に立ち、2009年のサンヨン自動車工場占拠闘争は負けたわけではないと総括し、団結して闘い抜かなければならないと訴えた。大会決議では、「私たちの闘争は労働を超え、時代の良心を明らかにしたチョンテイル烈士の闘争だ」と宣言した。
大会後、動労千葉の田中委員長は、「改悪された労働法のもとで御用組合がつくられるような困難の中で闘っている民主労総。この韓国の労働者と団結していけるのかどうか。これが今日の訪韓闘争の課題だった。労働運動なんだから困難が絶対につきまとう。その困難を日本の労働者が、職場の闘いで突き破ってみせることが、日韓国際連帯だ。11・4労働者集会の課題もここにある。」と総括した。

新自由主義と闘う理念交流
3日目の12日、動労千葉訪韓団としての最終日は、13時から日韓理念交流会を民主労総ソウル本部大講堂でおこなった。昨年と場所が違い、プルグァン駅の近くに新築されたようだった。「新自由主義公企業民営化政策と構造調整」というテーマで講演と質疑応答がおこなわれた。韓国の公共部門である地下鉄や医療の民営化問題の説明を受けた。韓国でも日本と同じように民営化・外注化がおこなわれているが、公共部門を民間資本に売却しているということを知り驚いた。夜は、訪韓団歓迎会=夕食会で盛り上がった。
4日目の13日は、岡山から共に参加した学生と一緒に観光に出かけた。冷風が強かったがよく晴れていた。午前中はウルサン公園のソウルタワーを見学した。タワーの展望台にのぼると、ソウル市内が一望できた。ビルが密集しているものの、意外と山が近くに多いことに気づいた。
午後は、アンジュングン(安重根)義士記念館を訪れた。ここは最近、市民から募金を集めて新しく建てられたとのことで、入場料は無料だった。自分の指を切って断指同盟を結成し、日本帝国主義と闘った歴史を学ぶことができた。
そして、帰国となるが、ゼッケンは返してくれたが、幟とポールは返してくれなかった。税関から、「(ハングルで書かれた)預かり書に幟やポールは書いていない。」と言われた。徹底弾劾し追求するも、最後には「ごめんなさい。」と言われ、強奪されたのだ。韓国政府が、動労西日本の登場と組織拡大に対して恐怖したのだろうか?いずれにしても、労働運動への弾圧というのは、万国共通なのだということが分かった。本当に怒りなしにはいられない。この怒りを動労西日本の組織拡大で反撃しよう!