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本部情報69号~外注化阻止・非正規職撤廃~

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本部情報69号 2012年12月12日発行

外注化阻止・非正規職撤廃
外注化で安全崩壊を進めたJR西の「安全基本5ヵ年計画」

JR西日本にとって、2012年は「国鉄分割・民営化総仕上げの25年目」だけでなく、2008年スタートの「安全基本5ヵ年計画」の総仕上げの年でした。『北海道・九州・四国』の3島が永遠に「民営化」出来ず、貨物も赤字経営で株上場出来ず、国鉄分割・民営化の全面的破綻が明らかになるなか、尼崎事故後の「安全基本5カ年計画」の下で、激しく進行した外注化・非正規職化による安全の全面崩壊が爆発しようとしています。
第2、第3の尼崎事故・伯備線事故が迫っています。
 2012年冒頭から毎月毎月、線路保守の労働者が、列車にあわや轢き殺されそうになるという「待避不良」の事故が相次いでいます。
 列車を線路に乗せて安全に走行させるという線路保守部門の全面外注化・非正規職化によって、列車が来ない時間帯に線路閉鎖して傷レールや腐った枕木を交換をするといった線路補修工事がJR西日本の責任によって、もはや出来なくなっているということです。
 線路が安全でなければ、列車は走れないという重要な線路保守部門をJR西日本が外注会社に丸投げした結果、デタラメな偽装請負工事となって「あわや触車」という事故が続発しているのです。
 この事態にJR西日本は、事故の責任は外注先労働者の「誰が悪いのか」と「犯人捜し」に躍起になっています。まさに、尼崎事故で、高見運転士に事故責任をなすりつけ、無罪を主張した山崎前社長と同じです。全くJR西日本は反省していません。
 同時に「安全基本計画の最終年でJR社員の死亡事故だけは出せない」「JR社員は線路に入るな」と叫んでいます。これはとんでもない発言です。「外注先会社の労働者は死んでもかまわない」「外注しているから、外注先会社の労働者が事故にあってもJRの責任は問われない」からだというのです。 こういう事態になっても、JR西日本は、外注化・非正規化をさらに進めようとしています。
 JR西日本は、2010年12月近畿統括本部をつくりました。外注化が立ち遅れた検修部門の全面外注化に向かって舵をきったのです。2012年6月には、「組織改正」と称して、電車区(運転区・所)の運転部門と検修部門を分離して、検修部門を「総合車両所」として一元化しました。これは、尼崎事故でスローダウンした外注化・非正規化を全面的に進めようということです。2013年は、検修外注化をはじめJRの全ての部門での外注化・非正規化との大攻防となります。

全ての外注会社をJR直営に戻せ

 JR西日本は、国鉄分割・民営化直後から、外注化・非正規化に突き進みました。
「グループ会社」戦略をとって、駅・施設・設備・電気・保線・検修などで、次々に外注会社をつくっていったのです。2003年にはJRで初めて「契約社員制度」を導入し、まさに「稼ぐ」ために外注化・非正規職化を進めてきたのです。
 これは同時に「日勤教育」に体現される凄まじい強権的労務支配と一体で進めてきました。国労を含むすべての既成労組指導部は、これに全面的に屈服し外注化・非正規化の先兵になってきたのです。このように、JRの外注化・非正規化攻撃と一体となった労組のその尖兵化が、2005年尼崎事故をひき起こしたのです。労使一体で腐っているのです。
 尼崎事故下での「安全基本5カ年計画」は、外注化・非正規化をすすめるもので、安全を崩壊させるものでしかなかったのです。その結果、保線や電気など重要な鉄道事業部門で千人をこえる外注会社が多数つくられるまでになっています。
 11月29日の尼崎事故歴代3社長裁判で、元社長の井手は「(危険性を把握するのは)担当者が把握すればいいことで経営者が把握することではございません」と言い放ちました。どこまでも外注化・非正規を進めようというのです。JR東日本の全面外注化計画に続けと、車両検修外注化を突破口に、全面外注化に打ってでようというのです。
 JR西日本においても、外注化阻止・非正規職撤廃の闘いが決定的に問われています。動労西日本に加入し、団結して闘おう!


笹子トンネル崩落事故

NEXCO中日本 道路公団民営化で
外注化と経費削減の手抜き検査!

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37年間一度もボルト交換せず

 12月2日に発生した笹子トンネル天井崩落事故は、9人が亡くなる大惨事となりました。
 トンネルを管理する中日本高速道路(NEXCO中日本)によれば、コンクリート板をトンネルの天井に固定するためのボルトが抜け落ちていた箇所があったことを明らかにしています。ボルトまたはコンクリート板の老朽化が事故につながった可能性が指摘されています。
 報道によればトンネルが開通した1970年代後半以来、ボルトは一度も交換されたことがなく、つり天井のつり金具とトンネル最上部の結合部分の点検について、ハンマーなどでたたいて異常を確認する打音検査はまったく行われず、目視のみで済まされていました。
 そもそもトンネルの打音検査はベテランでも問題箇所を見出すのは難しく、そのため超音波検査装置などが開発されていますが、笹子トンネルでは電源確保や機材搬入が難しいとの「理由」で実施されていませんでした。
 しかも開通から37年も経過し、老朽化したトンネルにもかかわらず、経費節約のために打音検査さえ一度もしていなかったのです。
 つり天井はトンネルの高い位置にあるので検査の費用が高くつくため、下からライトを当て、双眼鏡でのぞく目視検査のみの検査をしていたと言います。

原発並の重層下請けで手抜き検査

 毎日新聞(4日)の報道では、NEXCO中日本は旧道路公団の民営化後の06年4月に点検マニュアル「保全点検要領」を策定したが、天井板の点検について「目視による確認をするなどの配慮が必要」 としただけで、打音検査を定めなかったのです。道路公団の分割・民営化が安全無視の外注化と手抜き検査の引き金になったのです。
 NEXCO中日本は、最近のJRのように多くの子会社を抱え、子会社が検査などに対応しています。しかし、子会社からさらに下請けに外注に出しているのが実態です。
 検査の実態は、重層的な下請け構造の中でピンハネが横行し、低賃金の日雇い労働者がほとんど経験もないまま実施する状況でした。 しかも、高速で走る車列の流れの中で行うきわめて危険な仕事です。まもとな安全対策もない状況で、検査はおざなりになっていたのです。
(以上「外注化阻止ニュース」第46号より)
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12・2中央道笹子トンネル崩落事故ー9人死亡徹底弾劾!
国鉄西日本動力車労働組合

 この事故は、道路公団民営化と徹底的なコスト削減・営利優先、保守点検部門の切り捨て、外注化の行き着いた先である。小泉政権の下でこの道路公団民営化を推進したのが石原都政を支え続け、、今、石原後継者として都知事選に出馬している猪瀬直樹である。許しがたいことにまたもや「専門家」どもは「想定外」などと言っている。何が「想定外」か。あのような構造であれば、老朽化で大事故・大惨事が起きることはまったくの素人でも十分予測できる。現場労働者なら「いつか必ず起きる」と気付いていたはずだ。それを黙らせ、「目視点検」などというアリバイにもならない点検でよしとしてきたNEXCO資本は、東電らと同じ殺人者集団だ。
 今回の事故、尼崎事故、原発事故、先日の京葉線の事故、全てが同じ構造であり、新自由主義による殺人である。NEXCOとJRがやってきたことはまったく同じである。民営化、外注化、非正規化、徹底した合理化、安全切り捨て。膨大な独占利潤は、安全投資にはまったく向けられず、ことごとく営利事業の拡大にあてられる。NEXCOの「豪華サービスエリア施設」とJRの「駅ナカ」「駅の商業施設化」は瓜二つである。
 笹子トンネル事故は、このままでは全国で繰り返される。何よりも「経営構想Ⅴ」(JR東日本)「中長期経営計画」(JR西日本)の下でフルアウトソーシングに突進するJRで必ず起きる。外注化阻止決戦は第2ラウンドにおいて、ますます全労働者階級の死活がかかった決戦である。
 死滅しつつある資本主義のあくなき搾取をめざした破壊的自己運動をとめるのは、労働者の団結した闘い、労働組合による強制力の発動以外にない。今こそ、職場に闘う労働組合を蘇らせよう!
Tracked from 建築業界ポータルサイト登.. at 2013-04-20 18:51
タイトル : ※お客様からのお見積り依頼が急増中につき施工業者様大募集!
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by doro-nishi | 2012-12-12 12:12 | 本部情報 | Trackback(1) | Comments(0)