2013年 01月 01日
本部情報70号~職場に闘う労働組合を!~第6回定期大会のご案内
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本部情報70号 2013年1月1日発行
職場に闘う労働組合を!
外注化阻止・非正規職撤廃!組織拡大・青年部結成へ!
新年のあいさつ
執行委員長 大江 照己
新年、明けましておめでとうございます。あらゆる立場で日々奮闘されているみなさんに心より敬意を表します。
国鉄分割民営化から25年が経過しました。戦後政治の総決算を謳い文句に強行された民営化に続く「新自由主義」は、多くの労働者の犠牲のもとで、非正規雇用制度の蔓延と外注化という、資本主義の根幹を支えきれない労働環境を産み出しています。
昨年の十大ニュースともいえる「関越自動車道・夜行バス壁面衝突事故」や「中央自動車道・笹子トンネル天井板落下事故」は、これまで積もりに積もった安全無視と要員合理化、規制緩和という、安全への歯止めの崩壊がもたらした、社会を震撼させる重大事故となりました。犠牲者の突然の将来人生を寸断された無念に、言葉を失うほどの怒りを禁じえません。
JR東日本の検修全面外注化は、第二の分割民営化ともいえる、許すことのできない合理化攻撃です。このJR資本の生き残り戦略の中に、法律を全く無視する「偽装請負」という事実が透けて見えます。全職場の総力を挙げての闘いが求められています。
JR西日本においても、今年は労組破壊・大合理化との一大決戦の年です。新自由主義と規制緩和政策を踏まえて、行き詰まりを見せている資本主義の中で、JR資本は西も東も隔てなく、安全崩壊を承知の上で外注化と、契約社員制度にみられる非正規雇用制度の全面導入に深く踏み込んでいます。
第二、第三の尼崎事故が目前まで迫っていることは、鉄道に働く労働者であれば直感的に感じています。関西では、近畿統括本部などという部署をつくり、他社から立ち遅れた検修部門の外注化を皮切りに、全ての部門で外注化・非正規化を強行しています。また、下請け孫請けというピンハネ構造の中で工事を発注し、作業に従事する労働者が労働災害に巻き込まれるという悲惨な事故も後を絶ちません。人命尊重の基本立場から、JRグループの「儲け」主導の経営体質を、根本から問い直すことがいま求められています。
駅社員については、大方半数が契約社員によって占められています。いったん事故などの異常時にはお手上げ状態で、復旧どころではありません。経験豊富な労働者をパージし、人件費の節約に躍起となるJR体質が、安全を崩壊させ、公共交通事業の責任を放棄しています。
13春闘勝利!運転保安確立!
13春闘は、運転保安確立の闘いを中心軸に、非正規雇用=契約社員制度廃止を求める闘いをはじめ、フロントサービス診断に見られる社員管理の強化、尼崎事故を逆手にとった安全考動館研修=加害者意識の植え付けを図る思想攻撃などに反対し、労働者として働き易い職場環境と、自由闊達な風土を培う労働条件を獲得する春闘として闘う決意です。
また、鉄道の本来業務を出向先に押し付けている現実に対して、全てをJR本体に取り戻し安全を確保する闘いも同時並行していかなければなりません。その扉を開く13春闘は重要です。
一方、反戦・反核の闘いも重要です。動労西日本は平和を求める労働者、市民、学生団体と手を取り合って取り組んできました。戦争は資本家が生き残るための手段であり、労働者階級にとって何ら利益も得るものもありません。戦争が始まれば真っ先に戦争に動員されるのは労働者であり、国家による生き残りという戦争で犠牲になるのも労働者です。一旦戦争が始まれば犠牲は国内だけにとどまらず、侵略しようとする外国にも犠牲者を出すことになるのです。カタカナのヒロシマとフクシマ(反原発)の団結を大切にし、反戦・反核・反侵略の闘いの声を発信し続けることは、闘いのひとつの柱です。
団結こそ未来を拓く労働者の宝!
さて、社会構造が民主党政権の発足によって、いくらか変化するかの幻想は吹っ飛び、またぞろ自民党に政権が回帰しました。復活した安倍自民党政権は、尖閣問題や北朝鮮の拉致被害者奪還とミサイルという環境の中で、半ば憲法改正を公約とした選挙によって誕生したといえます。自衛隊を軍と規定して東アジアの権益を死守しようとしている背景に、全体主義の復活を感じないわけにはいきません。きな臭い時代の流れに対して、私たち労働者階級の取るべき道が問われています。
さあ、社会が大きく変わろうとしています。戦後の労働組合の勃興期において、先達の活動家が労働者の権利を獲得してきた歴史があります。正義に抗(あらが)う制動など粉砕するのみです。仲間を信じ切るなかにこそ、真の人間の尊厳の光が光明を放つのです。
2013年の年頭に当たり、闘いの手を緩めることなく、社会変革の主人公として積極的に活動していくことを明らかにして、新年の挨拶とします。ともに奮闘しましょう。
動労総連合第27回定期全国大会を開催(12・9~10)
1047名闘争勝利!外注化阻止と組織拡大へ全力で闘う方針決定!
新たに田中委員長体制を確立!
動労総連合は、12月9日~10日の両日、千葉市・パークサイドホテルにおいて、第27回定期全国大会を開催し、外注化阻止闘争における闘いの成果を確認するとともに、外注化阻止と組織拡大に向けて組織の総力をあげて闘う方針を満場一致で採択した。

田中新委員長の下、団結ガンバロウ!
職場で闘い、青年労働者の結集を実現しよう―君塚委員長
大会は、石井副委員長の開会あいさつで始まり、議長に渡辺代議員(千葉)を選出して議事が進められた。冒頭、君塚委員長のあいさつを受けた後、経過報告、労働協約・協定締結報告、会計報告、会計監査報告が行われた。さらに、議事に進んで2012年度運動方針案と予算案が執行部より提起され、その後、質疑応答が行われた。
執行部からの答弁が行われた後、満場一致で12年度方針等が採択され、スト権も100%で確立した。
そして、12年度新役員では、新たに田中康宏委員長体制を確立して、第27回動労総連合定期全国大会は成功裡に終了した。
動労西日本は、全組合員で参加~青年労働者が討論をリード。動労総連合の西の砦として、2013年、若いエネルギッシュな新体制を発足させることを、表明した。

動労西日本の青年労働者(左の3人)と動労水戸の青年労働者(右端)

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動労西日本第6回定期大会&2013年団結旗開き
と き:2013年1月20日(日)13:00-17:00
ところ:大阪市・市民交流センターなにわ
(JR大阪環状線「芦原橋」下車)
要 項:第一部=第6回定期大会・第二部=新年旗びらき