2013年 07月 21日
本部情報88号を発行~被曝労働拒否の動労水戸ストに連帯し8・5-6ヒロシマ世界大会の成功を~
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本部情報88号 2013年7月21日発行
被曝車両の検査・運用絶対反対!
被曝労働拒否の動労水戸ストに連帯し、
8・5ー6ヒロシマ世界大会の成功を
7月16日、動労水戸は被曝車両K544編成の検査・運用強行に反対してストライキを行い、交番検査強行を阻みました。この車両は、原発20 ㌔地点に原発事故から7カ月間、放置され続けていた汚染車両です。一昨年に勝田車両センターへ運ばれ、動労水戸の数波のストと職場の怒りで使用停止になっていました。この車両の再運用強行への職場からの反撃です。
7月8日の原子力規制委員会の新基準施行から、4電力会社は、6原発、12基の再稼働を申請し、命や安全など一切守ろうともしていません。
予定されていたK544の交番検査では、青年労働者が最もホコリを吸い込む下回りをやらされます。最も賃金が低い労働者に、最も危険な作業を強制する。このあり方に、職場からの怒りがたたきつけられました。
水戸支社、交番検査を断念
この闘いを前に、JR水戸支社は「通常の交番検査」を命じていながら現場で強行することはできませんでした。急きょ、見習いに入っていた青年労働者を検査から外し、「簡易交番検査」なるものをでっち上げたのです。ほとんど検査もせずに、「通常の交番検査をした」と装い、郡山工場に移動させようとしています。そこでは全般検査が行われ、さらに大量の被曝が強制されようとしています。
これに手を貸したのがJR総連・東労組であり国労幹部です。「国の基準だから」と自らの組合員への被曝労働強制を容認し、会社と一体になってデタラメな「簡易交番検査」を「通常の交番検査」だったと強弁しています。
福島の事故をなかったことのように扱い、原発を再稼働する。そのために被曝労働を強制し、安全を守る基盤の交番検査すら解体する。こんなことは絶対に許してはなりません。動労水戸に続き、全職場から闘いに立とう!

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全原発廃炉・核廃絶ヒロシマ世界大会
8月5日(月)
国鉄産別集会 12時半~14時半 アステールプラザ中会議室(広島市中区加古町)
ヒロシマ世界大会 15時~18時 アステールプラザ中ホール
青年労働者集会 18時半~20時 アステールプラザ中ホール
8月6日(火)
ヒロシマ・アピール集会 7時 原爆ドーム前
8時15分 黙とう後、首相式典出席抗議のデモ行進
8・6ヒロシマ大行動大集会 12時半 広島県立総合体育館小アリーナ
14時半 市内デモ行進(16時解散)
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弾劾声明
JR水戸支社によるK544の「偽装交検」と郡山回送を徹底弾劾する!
さる7月16日、動労水戸と職場の労働者の抗議を無視して被曝車両K544編成の交番検査が強行され、本日郡山総合車両センターに無動力回送され全般検査にかけられようとしている。動労水戸は、JR東日本によるこの暴挙を徹底弾劾する。郡山では、労働者から当然の様に不安の声が上がっていることに対して「勝田車両センターでも交番検査をしたから大丈夫」と説得されているという。冗談ではない。動労水戸の猛然たる抗議とストライキ、職場労働者の不安の声によって「通常の交番検査」など行われなかった。しかし、「通常通りやった」と虚偽の報告がなされている。言わば「交検」をやったことにして郡山に送ってしまえば「向こうの方が空間線量が高いから問題にならないだろう」という発想だ。「水戸では問題になるが、福島・郡山では問題にならない」―ここにこそ福島県民全体を切り捨てる許し難い論理がある。原発10キロ圏の竜田延伸のためのK544編成の運用強行には、国とJRによる福島県民切り捨ての論理が貫かれているのだ。
そして、さらに許し難いことは、この様な非道を通すために、鉄道会社としてあってはならない虚偽の検査と報告を行っているということである。
第一に、K544編成について「通常の交検」など一切やられていないということである。この日動労水戸はストライキを構え、早朝から猛然たる抗議行動を展開していた。その監視の中で午前中には、機器箱も開けない、「絶縁試験」(交検にそんな絶縁試験はない)、各モーター4カ所のカーボンブラシの上1カ所のふたを開けた測定(通常全部測定)程度しかやられていない。ドア検査も無しだ。午後は、制御器の「カム回し」と引き通しのみ。動作試験もブレーキ試験も省略。こんなものが交番検査であるはずがない。
第二に、それでも水戸支社は「通常の交検をやった」と言い張り、「作業日報」には通常の交検をやったかのように虚偽の記載がなされ、助役の印鑑が押されている。また各編成の「検査台帳」には、計ってもいないカーボンブラシの寸法や絶縁抵抗測定記録が全て記載されている。しかし、ディスクブレーキの寸法の記載はない。車両の床下のチョークチェックを見れば、機器箱の大半が開けられていないことも歴然としている。動労水戸組合員をはじめ現場の労働者が見ている以上、嘘は通らない。この様な虚偽が一端まかり通るならば、それこそ原発事故の道であり、尼崎事故の道ではないのか。「偽装交検」を「通常の交検」と言い張る会社を弾劾するのでなく、他組合もまた「通常の交検」と言い張ろうとするのだろうか。そこに労働者を守り、仲間を守るはずの労働組合が、会社を守る側に立っている腐敗が現れている。
第三に、被曝車両K544編成の線量について、「郡山の方が高いから問題はない。動労水戸が騒ぎすぎている」と言う会社や他労組の中傷こそが「世界の非常識」だということだ。そもそも空間線量は内部被曝を問題としない基準に過ぎない。より深刻なのは、ホコリの吸引などによる内部被曝にある。しかも、放射能は1年や2年では消えない。セシウムの半減期は約30年であり、およそ人間の感覚では捉えられない影響を与え続ける。実際、2年以上にわたって野ざらしのままだったK544の数値も下がらなかった。その事実に驚愕したJR水戸支社は、放射性物質の存在を認めながら、ホコリの直接測定を拒否し続けたのである。チェルノブイリでは、事故から27年経っても120キロ圏に至るまで放射線障害が出続けている。それが現実なのだ。チェルノブイリのセシウムと日本のセシウムは違うとでも言い張るのだろうか。絶対に軽視してはならない。
こうして、やりもしない交検をやったと言い張り、郡山の仲間に一層の被曝を強制しようとすることに我々は絶対反対する。福島の人々は空間線量が高いところにいるからこそ、勝田の労働者以上に内部被曝の脅威から守られなければならないのではないのか。史上空前の収益を上げ続けているJR東日本による、K544編成の違法交検を通じた全般検査による被曝強制に絶対反対し、その廃車を要求する。動労水戸は、福島県民とそこで働く人々と団結し徹底的に闘い抜くことを改めて宣言する。
2013年7月18日 国鉄水戸動力車労働組合

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