2013年 11月 01日
本部情報94号発行~労働組合が団結して闘えば JRを動かすことができる!
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本部情報94号 2013年11月1日発行
労働組合が団結して闘えば
JRを動かすことができる!
可部線・安芸長束駅(広島支社管内)の
遮断機設置と見張り要員配置をかちとる
動労西日本が「申5号」(秋季年末要求)で要求した可部線・安芸長束駅(広島支社管内)の「遮断機設置と見張り要員の配置」を、JR西日本は実施すると回答してきました。
この駅構内で6月30日、午後2時40分ごろ、10歳の小学生の女の子が可部線の2両編成の下り電車と接触し、全身を強く打つ大けがをしました。現場は駅の改札からホームに向かう際、線路を横切る形で利用者が通る幅2メートルほどの連絡通路で、電車が通過する際には掲示板に電車が来ることを知らせる表示とアナウンスはあるが、遮断機は設置されていなかったし、見張り要員も配置されていませんでした。
可部線では唯一遮断機が設置されていない駅として、地域からその危険性が訴えられ、住民あげて、遮断機設置を要求してきました。しかしJR西日本は、こうした切実な要求を一切無視してきたのです。6月30日の事故は、尼崎事故以来変わらぬJR西日本の営利優先・安全無視の経営施策によって起こった事故です。
JR西日本は、事故以降も頑なに遮断機設置と見張り要員の配置を拒んできました。地域をあげた遮断機設置を要望する声に対して、連絡通路を目立つ色で再塗装するなどの対策を講じただけで、誤魔化そうとしたのです。だから当然にもそれ以降も危ない事態が相次いで起きていました。
こうした中で、反合理化・運転保安闘争を組合方針として掲げ、尼崎事故を弾劾してきた動労西日本は、この事故を重視して、他労組が何も取り組まない中で労働組合として唯一「申5号」(秋季年末要求)の中に、安芸長束駅事故を取り上げ、「遮断機設置と見張り要員の配置」を要求しました。
こうした地域住民の怒りと、動労西日本の要求と闘いが、JR西日本を追い詰め、「遮断機設置と見張り要員の配置」を飲ませたのです。しかし、見張り要員を警備会社に外注化したことは、断じて許せない。社員を配置せよ!
6月30日事故の起きた可部線・安芸長束駅構内。乗車・降車に際して、遮断機のない、要員もいない線路を横断していくしかない危険な状態が放置され続けてきた。
「総合労働協約」を拒否してきた
闘う労働組合だから要求できた
JRには闘う労働組合が必要です。動労西日本以外のすべての労働組合は、JRと総合労働協約を締結しています。これはJRの就業規則をすべて労働協約として丸呑みするもので、「奴隷協約」といわれるものです。これを結んで労働者の権利が守れるはずはありません。当たり前の遮断機設置の要求も、掲げることができないありさまです。こんなのは労働組合とはいえません。
彼らは「協約改定交渉」なるものに没頭し、切実な職場要求をないがしろにしています。動労西日本に結集してJRと闘おう!
地域の要求を無視して、事故後にJR西日本がしたことは目立つ色で再塗装することだけだった。だが、遮断機設置をせざるをえなくなり、来年設置までは見張りを配置することになった。
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職場の情報を寄せて下さい。
JR東海以西のJRと関連会社の仲間は、動労西日本に加入しよう。
(連絡先は裏面)
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定期健康診断は「ノーワーク・ノーペイ」=
労働者負担にすると宣言したJR西日本
動労西日本は「申5号」の「健康診断および医学適性検査について」の項目で「現在、駅など一部の職場においては、定期健康診断および医学適性検査を、自分の時間で受けている現状がある。今後、労働時間として扱われたい」と要求した。 使用者には労働者の健康を守る義務(労働安全衛生法)があり、当然の要求だ。
しかし、この要求に対するJR西日本の回答は驚くべきものだ。
10月21日付けのJR西日本の回答は以下の通りである。
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「社員の健康診断は重要なことと考え、労働安全衛生法に基づき対応している。定期健康診断(一般健康診断)は、ノーワーク・ノーペイを原則として、自分の時間での対応としている。しかし、例外的に平日の医療機関への受診が困難な勤務体系の者にあっては『会議など』として、勤務扱いとしている。・・・」
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ここで、なんとJR西日本は、定期健康診断は労働者の負担であると公然と言い出したのだ。
冒頭、「労働安全衛生法に基づき対応している」といいながら、労働者の健康に責任をとるべき使用者が、「責任は一切とらない、労働者がとれ」と言ってきたのだ。絶対許してはならない!
労働者の生活や健康がどうなろうとかまわない。会社のために労働者は犠牲になれといっているのだ。
「ノーワーク・ノーペイ原則」とは
長時間拘束のただ働きの強制だ
JR西日本は、この無茶苦茶の主張を押し貫くために「ノーワーク・ノーペイ原則」を労働安全衛生法の上にあるものといいだしたことは、さらに許し難いことだ。
いま、JR西日本の職場では、長時間会社に拘束されながら、勤務時間として扱われないで、正当な賃金が支払われない事例が続出している。駅運輸関係、運転士・車掌など様々の職種に及んでいる。 JR西日本は、こうした現状を推進するためのものとして「ノーワーク・ノーペイ」原則なるものをつくりあげて、労働者を長時間労働・長時間拘束にたたき込みながら、不当な低賃金に抑え込んで、労働者をこき使って来ている。
外注化(下請け化)・非正規化と「ノーワーク・ノーペイ」原則こそ、労働者をJR西日本に縛り付ける元凶だ。
動労西日本は、外注化・非正規化と闘い、「ノーワーク・ノーペイ」原則を粉砕するまで、闘い抜くことを宣言する。
◎健康診断は使用者の義務だ! 労働時間として扱え!
◎「ノーワーク・ノーペイ」粉砕! 拘束時間を労働時間として扱え!
◆山田行政訴訟(中央労働委員会相手)
11月11日(月)13:30~
東京地裁527号法廷
◇中西労災裁判
11月21日(木)13:30~
大阪地裁608号法廷
◆山田民事訴訟(JR西日本相手)
11月29日(金)13:30~
岡山地裁207号法廷
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(動労西日本・連絡先)
本部書記局:広島市東区光町1-7-15-208/携帯(090)7371-3107[野口照生]
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岡山連絡所:岡山市北区岩田町6-11/携帯(090)1325-0414[書記長・山田和広]
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パソコンメール:doro.nishi@gmail.com(パソコンからはこちらへ)
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