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本部情報259号~3・14ダイヤ改悪反対 全面外注化許すな 20春闘勝利・スト決行へ

以下のリンクから、PDFファイルでダウンロードできます。


3月6日、JR西日本本社との団体交渉決裂により、動労西日本はストライキに突入します。動労千葉・動労水戸をはじめ全国の動労総連合の仲間とともに、安全無視のダイヤ改定反対、業務合理化=外注化反対、大幅賃上げ・労働条件改善の要求を掲げて20春闘を闘い抜きます。ご理解とご支援をお願いします。

3月ダイヤ改定は、自動運転導入やワンマン運転の拡大、ローカル線切り捨てなどの合理化を激しく進めるものです。駅の窓口廃止と業務委託や無人化を拡大し、あらゆる職種・職場を別会社化していく全面外注化を推進するものです。公共交通の社会的使命を投げ捨てる安全無視の大改悪となっています。

中でも特に、JR各社が導入を図っている自動運転に、絶対反対です。東日本会社は、「運転士・車掌」の職名を廃止すると発表しています。西日本会社も、大阪環状線でテスト走行を始めています。九州会社は、踏切のある線区でも自動運転列車を走らせると公言しています。

鉄道業務は多くの乗客の命を預かる仕事です。どんなシステムを導入しても、「自動運転には欠陥や故障が起こる」し、「安全装置が作動しない場合もある」のです。その時、機械に安全は守れません。最後に安全を守るのは現場の運転士であり車掌です。現に、自動運転(無人運転)の列車は、暴走や追突などの事故を繰り返しています。


ワンマン運転車が重大事故

昨年12月25日、山陰本線江原駅(兵庫県豊岡市)で、ワンマン運転の電車(2両編成)が、男児(2才)を乗せたベビーカーを女性(母親)が車内に運び入れる途中だったにもかかわらず発車してしまう事故が発生しました。ホームに残されたベビーカーが線路に転落、ケガを負った男児は駅員に救出されましたが、死亡事故になりかねない衝撃の事故でした。

JR西日本会社の対応は、全く許せないものです。マスコミの取材には応じたものの、社内外に公表することをせず、運転士の見落としが原因だとマスコミに流しています。動労西日本との団体交渉でも、「交渉議題以外のこと」だと説明を渋りました。

ワンマン運転の危険性は明らかです。にもかかわらずJR会社は、ワンマン運転の線区を拡大するのみか、2両から3両・4両編成へと、
エスカレートすることを目論んでいます。

駅のホーム要員の廃止や外注化施策が安全破壊の元凶であることも、この事故は如実に示しています。江原駅は子会社・福知山メンテッ
クに丸投げの委託駅です。委託駅では、ホーム見張りの要員配置など初めからないのです。

安全のための投資をせず、合理化・外注化に走るJR資本のあり方を、見逃すことはできません。反合理化・運転保安確立のために闘うこ
とは、労働組合の責務です。


JRの外注化=総非正規職化に反対!

JR西日本の関連会社は今でも100社を超えています。その殆どは、もともとJRの部署・職種であったものを本体から切り離し、子会社化=別会社化したものです。子会社の役員はJRからの天下りで、社員の大多数はフルタイムでも非正規雇用、賃金は月額13万円台を超えず、御用組合にも入れてもらえないなど、劣悪な労働条件です。正社員でも最低賃金並みの子会社があり、御用組合さえない子会社もあります。

さらに今、JR会社の合理化の狙いは、すべての職種・職場を外注化し、労働者の殆ど全員を非正規職にすることです。ターミナル駅を含むすべての駅を「駅運営会社」という子会社を作って委託し、その手法で「運転会社」「保線会社」など数百の子会社に、業務をすべてバラバラに委託するということです。これらは、鉄道の安全を根底から破壊するとともに、労働組合を解体し、労働者の団結を破壊する攻撃です。「非正規職を撤廃しろ」「正規で雇え」の声は関連会社労働者の共通の叫びです。


憲法改悪と労働組合つぶしを許さない

安倍政権は、憲法改悪と「働き方改革」で、戦争できる国・戦争する国へと、この国と社会のあり方を変えようと躍起になっています。今こそ労働組合が声をあげ、汚職と権力私物化の安倍政権を倒しましょう。

「働き方改革」は、労働者が血と汗と涙を流して勝ち取ってきた労働基本権を根こそぎ奪いとるものです。

今、全日建連帯労組・関西地区生コン支部に加えられている大弾圧こそ、安倍政権の労働組合つぶしそのものです。当たり前の労働組合活動を「恐喝」「威力業務妨害」にデッチあげ、80名もの組合員を逮捕・起訴・拘留しているこの弾圧は、全労働者に対する弾圧です。悪辣
(あくらつ)きわまる関生弾圧を、全労働者の力で粉砕しましょう。

労働組合つぶしの攻撃は、JRでも激化しています。安倍首相官邸の直接指示を受けたJR東日本が、これまで会社の手先を務めてきた御用組合すら解体する攻撃を強めています。労働組合員は加入禁止の「社友会」という親睦団体を立ち上げ、労働組合を相手にせず、すべて
の業務指示等は社友会を通して現場におろす体制に転換する、というのです。JRを「労働組合のない会社」にし、それを突破口に社会全体を「労働組合のない社会」に改造するという攻撃です。JR各社も、右に習えとばかりこれに続こうとしています。絶対に許すことはできません。

労働組合の再生、闘う労働運動の復権が今ほど求められている時はありません。外注化反対の最前線で闘う動労千葉、そして常磐線の全線開通阻止・被ばく労働拒否を貫く動労水戸と一体となって、わたしたち動労西日本は20春闘を全力で闘います。


動労西日本のストライキ要項

3月14日(土)(大阪)
13:00~JR西日本本社前抗議総行動 指名スト

14:00~15:00春闘スト決起集会(北梅田ビル=JR西本社前)

3月18日(水)(広島)
12:30山陽本線五日市駅ストライキ 指名スト

12:30~13:30スト突入集会(五日市駅北口)

14:00~15:00スト報告集会(五日市公民館)

15:00~16:30関西地区生コン支部連帯!
           「棘(トゲ)」上映会(五日市公民館)



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by doro-nishi | 2020-03-08 21:02 | 本部情報 | Trackback | Comments(0)