本部情報２６２号～７・７広島メンテックと団体交渉 組合員の不当解雇と労働災害を追及 労働者の使い捨てを許さない！

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重大な労働災害が続発！

３・１４ダイヤ改定直後の３月２１日、山陽新幹線博多総合車両所広島支所構内で、広島メンテック(会社)の清掃労働者（動労西日本組合員）Ａさんが車両清掃に向かう途中で、新幹線テクノスが委託した業者のフォークリフトと接触し、頭部に受傷するという労働災害(労災)が発生しました。
また、Ａさんは新型コロナ感染症拡大の中で、ウイルス対策として会社が用意した薬剤を使用して消毒作業をさせられました。これは通常業務にはない追加業務で、十分な説明や研修もないまま現場で実施されたのです。Ａさんは、この作業で「皮膚搔痒症及び湿疹」を発症し、通院しています。これも労災そのものです。

コロナ危機と３・１４ダイヤ改定の多忙化による労働災害
３・１４ダイヤ改定の前後から、車両清掃は業務量が格段に増やされ過重労働になっています。そこに世界的な新型コロナ感染拡大が重なり、現場は疲弊しています。
「職場が一変した」「職場で話もできないくらい疲労するようになった」「疲れ果てた終業時間帯は、シフト交代のために人が密集している。感染リスクが高くなっている」などの声が職場から上がっている矢先の労災です。事故は起こるべくして起こったのです。

Ａ組合員の継続雇用を！

Ａさんは労働強化の下、がんばってきましたが、管理職のデタラメさに怒りが爆発寸前でした。そこへ労災でのケガ。いったんは退職を考えました。６月に入り上司にその意を伝えましたが、再度「やり始めた仕事はやり遂げよう」「みんなに仕事を押し付けて辞められない」と思い直して、辞意を撤回しました。しかし、会社は認めませんでした。全く許せない対応です。労災にあった社員を解雇してはいけないのです。Ａさんは組合に相談して会社との団体交渉に臨みました。

会社の不誠実な対応で団体交渉は決裂
【組合】Ａ組員の雇用継続を求める。少なくとも契約満期までの継続雇用を要求する。【会社】合意解約であり、社内手続きは終了している。
会社は、「Ａさんとの雇用契約は、すでに合意の上で解約になっている。６月３０日で退職の社内手続きは終了した。」と言い放つのみでした。聞く耳も持たない硬直的な対応で、認められません。
【組合】労災については、会社の責任である。十分な補償を求める。【会社】労災発生については遺憾に思う。会社は当日の点呼において注意喚起を行い、現場に誘導員も配置した。会社に落ち度はない。
会社は、ガードマンもいたのだから、頭をぶつけたＡさんの『自己責任』だとしています。しかし実際には説明はありませんでした。さらに現場には誘導員もいませんでした。Ａさんはその日、痛みをガマンして働きました。後日、本社の総務課に行き実地検分を求めましたが、やりませんでした。直後の謝罪もなかったのです。本当に怒りに堪えません。
【組合】新型コロナ感染対策での労災が起こっている。会社の対策はどうなっているのか組合に明らかにしてもらいたい。【会社】現在、当社には動労西日本の組合員はいないので、答える義務はないが、厚労省や保健所の指示に基づいて適切に対策を実施している。
具体的には、どのような作業を行っているのか、どのような消毒液を使用しているのかさえ、明らかにしませんでした。
当該のＡさんは、団交の先頭で、会社の在り方に怒りを燃やして立ち上がり、傲慢な会社と真っ向から対峙して元気に団交をやりきりました。
Ａさんは「組合員として団交ができて、良かった」と感想を述べています。
また、職場から「がんばっている社員を辞めさせるなんて…。」と驚きと怒りの声が上がっています。人員、特に習熟した清掃労働者が慢性的に不足している職場で、『働き続けたい』という労働者の首を切る会社とは！開いた口がふさがりません。怒りも新たに会社に雇用継続と職場の安全衛生の確保の責任を取れ！と要求します。
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Ａ組合員の怒りの声

一番、許せなかったのは、労働災害が起こったのに誰も謝罪しないことです。ケガをしても班の仲間に迷惑がかかるので休めません。ガマンして仕事をしました。病院を受診したのもかなり後になってからです。まだ、完治していないのに、上司はすぐに次の新しい業務を覚えろ、と言いました。また、「労災があった」と通知はしましたが、詳しく全体に周知していません。労災をなかったことにすることは絶対に許せません。
３月２１日の労災について、新幹線テクノス、広島メンテック所長、現場の責任者は、改めて謝罪してください。会社は、文書で回答してほしいです。
新型コロナ感染拡大のための消毒作業がずさんで本当にひどい。幹部は現場に来て実地検査を行うべきです。営業所の労働者全員に新型コロナ感染のＰＣＲ検査をしてください。
会社が、清掃作業員、乗客の安全を守るために真剣に感染症対策を行うことを求めます。
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新たな核戦争と憲法改悪をとめよう！核廃絶の声をもっと大きく！
被爆７５周年８・６ヒロシマ大行動
■８月６日（木）
７：１５～８・６ヒロシマアピール集会（原爆ドーム前）
８：１５～黙とう後、安倍首相弾劾デモ
１２：３０～８・６ヒロシマ大集会（広島県立総合体育館小アリーナ）
１５：００～ヒロシマ大行進（原爆資料館前まで市内デモ）
主催　８・６ヒロシマ大行動実行委員会

【関連行事】■８月５日（水） 東区民文化センター
●産別交流集会
●分科会被爆体験者の証言を聞く会午後２時～４時被爆伝承者の語りを聞く会午後４時～６時軍都廣島の戦跡めぐり午後２時～５時（集合場所は広島城周辺を予定。要予約）
●討論会「８・６ヒロシマと改憲」午後６時３０分～８時３０分