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「JR芸備線廃止反対!」のコール、地元 三次市でとどろく     10・10三次集会・デモが150人で大成功!

 10月10日、広島県三次市でJR芸備線の廃線化絶対反対の集会とデモが150人の結集で開催されました。動労西日本の呼びかけに応えてくれた労働者・市民、学生が関西、九州や東京・千葉など全国から参加しました。
 JR在来線4割廃止・国交省検討会路線を打ち砕く決定的なアクションを広島の地から、JR西日本の労働組合が呼びかけて起こすことができました。
 今回の芸備線廃線化は、岸田政権が中国侵略戦争に全面的に踏み出そうとするものです。労働組合を解体し、労働者を戦争に動員して、すべてを戦争に集中する戦争国家つくりのために社会を解体・再編する戦争国家化です。
 単に「地方ローカル線存続」の問題ではありません。JR・鉄道の職場をかわきりに、自治体・教育・郵政・医療福祉など社会全体を軍事最優先に転換させる国策なのです。廃線化攻撃の地元でこれを実感させる集会・デモを開き、反撃を開始したことは、とても重要だと思います。JR西日本の在来線廃線化の施策の始まったその時に、廃線対象とされる芸備線の地元で反撃できたからです。このとりくみを、さらに職場・地域で国交省検討会路線を打ち破る闘いとして広げていくことが廃線阻止につながるのです。JR西日本・グループ会社の職場で動労西日本の仲間を増やしていくことに挑戦し「闘う労働組合」を目に見える形で登場させましょう。そして、そのためにも来る11・6全国労働者総決起集会(東京・日比谷野外音楽堂 正午)に結集し大成功させることが、当面最大の課題です。


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つめかけた労働者、市民・学生や住民の熱気に会場が包まれた


 JR廃線化は、職場への大合理化攻撃と一体の施策としてかけられてきています。JR東日本では4000人削減が宣言され、JR西日本では中国統括本部発足-支社統廃合・組織改編(23年度中に150人削減)という形で大幅な人員削減が始まりました。これは2つにして一つのものなのです。全国のJR職場で闘う労働組合の組織拡大こそが待ちのぞまれているということです。動労西日本は、その最先頭でとりくんでいきます。
 三次集会は、予想を上回る仲間が戦争への危機感を持って参加。県北地域でも多くの労働組合の現場や利用者・住民も関心が高く手ごたえがありました。集会では、動労西日本・大江照己委員長のあいさつの後、山田和広書記長が基調報告を行い、続いて動労千葉の川崎昌浩執行委員や動労総連合九州の羽廣憲委員長から東日本・千葉(久留里線)や九州の闘いの現状が報告されました。さらに港合同の木下浩平さんから、すべての仲間が、戦争を阻むために鉄道全廃反対の闘いに起ちあがろう、そして11・6集会に結集しようという提起がありました。また、西日本の私鉄の青年労働者からも連帯して職場で闘うという決意表明がありました。すべての発言には、会場からの熱い拍手が送られました。


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JR東日本の4000人削減の施策、廃線化の現状や千葉の久留里線、外房・内房線でのとりくみを紹介する動労千葉の川崎昌浩執行委員



 すでに可部線廃線が強行された安芸太田町からは大江厚子町議が、JR西日本が政府と一体で廃線化の矛盾を労働者・住民に圧しつけてきている現実を暴露し、怒りを表明。廃線にされてからも闘いだ、闘う労働組合と共に住民も闘うとの決意表明がありました。

⇒大江あつこの「活動報告」https://atsuko-akiota.blogspot.com/2022/10/1010.html

さらに広島連帯ユニオンの宮原亮委員長が登壇し、今回の国交省検討会路線が全産別にわたる国家改造計画であり、全労働者が反撃に取り組み、戦争国家化・戦争動員をとめようとの呼びかけがありました。

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最後に全員で団結ガンバローを三唱!


 集会後のデモは、デモを初めて見た人など、沿道の住民の圧倒的な注目・激励の声を浴びて、JR三次駅前まで活気あふれるデモ行進が打ち抜かれました。


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当日、広島テレビのニュースで報道された他、新聞休刊日の翌日、10月12日の中国新聞「鉄路のあす」のコーナーで紹介されました。

【集会アピール】

JR芸備線廃止反対!10・10三次集会アピール

私たちは本日の集会で、国交省検討会路線粉砕・JR在来線4割廃止攻撃粉砕・JR芸備線廃止反対を掲げて、全力で闘うことを確認しました。

去る9・23―9・27の安倍国葬粉砕闘争は、多くの人たちの闘いと一体となって、岸田政権が国葬に込めた狙いを打ち砕きました。この国葬反対の闘いは、労働運動を激しく分岐させたのです。

「戦争に賛成か・反対か」が、現実に戦争が始まっている今、すべての労働組合・労働者に問われています。労働組合のナショナルセンターである連合の芳野会長が安倍国葬に参加したことは、歴史的な事態です。芳野会長は連合傘下の多くの労働者・組合員が改憲・戦争に賛成し動員され、自ら率先して戦争に協力するように組織しようとしているのです。絶対に許してはなりません。

岸田政権は、アメリカのバイデン大統領と共に、中国への侵略戦争を、すでに決断しています。社会は、文字通り「戦時下」に突入しています。労働者民衆をめぐる階級情勢は、激変しました。この確認を、労働者階級を組織するための時代認識の土台に据えようではありませんか。

JR西日本は、本年9月1日から「副業」とは名ばかりの「自主退職・退職推進」制度である「サブキャリア制度」の導入を行い、10月1日からは広島に中国統括本部を発足させ、近畿統括本部の改編を強行しています。これこそがJR在来線4割廃止攻撃の核心であり、そのJR職場での現れです。

 新自由主義が崩壊し、日米が中国への侵略戦争に突入する中で、大量解雇・大合理化と労働組合つぶしの攻撃が始まっています。その最先端の攻撃であるJR在来線4割廃止攻撃といかに闘うかの方針を鮮明にしなければなりません。「赤字ローカル線だから廃止」ではないということです。「戦争のために鉄道を廃線化」するのです。このJR在来線4割廃止攻撃―芸備線廃線化の正体を全労働者民衆に暴くことです。「こんな社会は根本から変えるしかない」という労働者民衆の怒りを組織しよう。そのためにこそ、闘う労働組合の登場が求められています。とことん自らの職場で闘うことにこだわりましょう!

このJRの攻撃が、JRだけでなく、全社会的な戦争国家体制づくりのとの闘いであることをハッキリさせよう。敵の攻撃の凶暴さは、強さの現れではなく、弱さの現れなのです。職場での組織拡大を実現しましょう!とりわけ青年労働者を組合に獲得しよう!

今日のJR芸備線廃止反対!三次集会の勝利から、来る11月6日の全国労働者総決起集会(東京 比谷公園・正午)に総力で結集しましょう!何としても1万人大結集を実現しよう!

2022年10月10日

広島・三次集会・デモ参加者一同


基調報告は以下のリンクからどうぞ。

https://www.dropbox.com/s/om6tng553zon3js/三次集会基調.pdf?dl=0


by doro-nishi | 2022-10-15 23:46 | 活動報告 | Trackback | Comments(0)