2024年 11月 01日
10月20日、広島県庄原市内で、中国侵略戦争のために鉄道を奪うな!芸備線廃止絶対反対集会・デモをうち抜きました
10月20日、広島県庄原市内で、「芸備線廃止絶対反対!集会・デモ」を動労西日本の主催で開催しました。庄原市や三次市など広島県内、岡山県・関西を中心にした廃線反対の仲間や、東京から廃線に怒りを持つ労働者も参加し、総勢100人が結集しました。
集会の冒頭、動労西日本の原田委員長が、10月16日の岡山市内での第2回芸備線再構築協議会弾劾・抗議闘争について報告し、戦争のために鉄道を奪うことは絶対に認められない、組合として断固反対で闘うと宣言しました。
続いて、基調報告を動労西日本の山田書記長がおこないました。10・7パレスチナ蜂起から1年、総選挙クーデターのただ中で、日本全土を戦場にするキーンソード25が強行されることを満身の怒りで弾劾し、この中国侵略戦争のための演習と一体で地方から鉄道を奪い、あるいは鉄道を戦争に使う―動員する政策に舵をきった石破政権を、反戦闘争の大爆発で打倒しよう!と訴えました。その突破口となる11・3労働者総決起集会に総結集し、その力で社会を変え、芸備線の廃線を阻止しよう!と提起しました。
千葉・久留里線と地域を守る会の三浦久吉さんの熱烈なビデオメッセージが映し出され、また米坂線廃止反対で闘う動労総連合・新潟からは、全国でともに闘おうというアピールが寄せられました。
「連帯のあいさつ」の始めに、戦争のために中小企業を破産させ、組合を解体する民事再生法の攻撃と真っ向から闘い抜く港合同昌一金属支部委員長の木下浩平さんから現下の資本との攻防がリアルに報告され、改憲・戦争阻止!大行進・関西の反戦闘争に決起することで、職場・地域の闘いがさらに進んでいくということが語られました。結びに11・3労働者総決起集会の呼びかけ労働組合として、この日比谷野音の集会とデモに総決起することが訴えられ、会場全体から拍手が起こりました。
続いて、すでに廃線化された可部線の地元である広島県安芸太田町の大江厚子町議が発言に立ち、戦争のために地方切り捨てが進み、中国山地での米軍の岩国基地の軍用機の訓練が激しく行われていることが暴露されました。また広島の自治体労働者として自治労広島市の住廣美智子さんが、8・6ヒロシマ以降の闘いと暴処法弾圧の5人の仲間と団結して闘うと決意表明しました。広島大学学生自治会からは、10月23日から開始される呉や岩国の基地から琉球弧へ出撃訓練が行われるキーンソード25に対して、基地への申入れや抗議行動を展開して闘おう!との提起がありました。さらに東京から参加した東京交通労働組合の仲間、地元庄原市の教育労働者が在来線廃線と闘う決意を明らかにしました。
集会のまとめを動労西日本の岡崎副委員長がおこない、山田書記長の団結ガンバローで集会は終了しました。
集会後、会場前から庄原市中心部を市役所から備後庄原駅前までうち抜きました。診療所や商店、住居からわざわざ沿道まで出て、デモ隊にエールを送る住民が処々にいて、デモへの反応と期待が大きいことが分かりました。デモ隊は備後庄原駅前のロータリーで、路線バス運転手が注視する中、「団結ガンバロー」をおこない、大高揚のうちに集会とデモを終えました。
JR西日本が廃線を狙う「赤字線区」の地元である庄原市では、廃線に対する不安や怒りが渦巻いています。それは地方を切り捨てるJR会社への怒りであり、戦争に突き進む石破政権への怒りそのものです。動労西日本は、2022年10月以来、広島県三次市や岡山県新見市で4回の芸備線廃止絶対反対!の集会・デモをおこなってきました。本年3月26日には、改悪地域交通法に基づく再構築協議会設立に反対して、ストライキとデモをたたきつけました。今夏8・6ヒロシマ反戦反核闘争の大勝利と岸田政権の打倒と石破政権の登場は、改めて中国侵略戦争の切迫情勢を示すものです。戦争のために鉄道を奪い、地方を切り捨てる凶暴な国策が強行されようとしています。その中で、芸備線廃止絶対反対を掲げて闘うことは、職場・地域で反戦闘争を闘うことと文字通り一体の闘争です。動労西日本は、「中国侵略戦争のために鉄道を奪うな!鉄道を使うな!芸備線廃止絶対反対!」で今後も闘い抜きます。